【MeeGo Seminar Winter 2010】MeeGo搭載デバイスで実現する独自サービス
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
特にユニークだったのはアイズのサービスだ。同社は、ミラクル・リナックス、日本べリサインらと共同開発した「iZE Smart Desktop」を出展。専用デスクトップを実現する仕組みを、クラウドサービスで実現するWebクライアントソリューションだ。いわばWebのシンクライアントに近いサービスといえるだろう。USBキーを挿入するだけで、ネット接続されたマルチデバイス(Pad、TV、PCなど)に専用デスクトップを表示できる。たとえば高齢者やPCが苦手なユーザーでも使えるような、分かりやすい機能アイコンのみをデスクトップに表示させておけば、デジタルデバイドの解消に役立つ。
またUSBキーは、ユーザーとサービスIDのみでヒモづけらており(個人情報は含まれていない)、企業側が独自のコミュニケーションメディアとして、ユーザーの生活シーンにマッチした情報を提供することも可能だ。同社では、会員ポータルやショッピング、電子カルテ、各種窓口業務に対応する専用端末をMeeGo搭載デバイスで展開していきたいと考えている。
このほかにも同ブースでは、シートに置くだけで無線LANを実現するセルクロス社の「Cell LAN」を利用した展示も実施。このシートは無線LANの電波の伝播や強度を制御できるもので、シート上で通信を限定できるため、エネルギーロスがなく、セキュリティ上の心配も不要だ。
フュートレックは、関連会社のATRトレック(ATRとのジョイントベンチャー会社)の要素技術を用いた音声認識・合成技術を紹介していた。Atomプロセッサ・E660を搭載した車載インフォメントシステム(MeeGo-IVIを搭載)に、同社の音声認識・合成アプリを組込み、携帯電話で受信したメールやニュースなどの情報を読み上げてドライバーに知らせるデモを実施。また逆に相手にメールを送る場合は、音声認識によってテキストを自動入力できるようにしていた。音声のキャリブレーションもいらず、周囲のバックグラウンドノイズを除去するパーティクルフィルタ技術を用いて、かなり高精度で音声を認識できる。たとえば「財布の中に千円しか入って無かったよ~」といったフレーズもしっかり認識していた。
Splashtop,Incのブースでは、同社の「Splashtop OS for MeeGo」と「Splashtop Remoto Desktop for MeeGo」を利用したリモートデスクトップのデモが目をひいた。無線LANでWindowsやMacのパソコンを接続してリモートデスクトップ機能を実現するもので、MeeGo端末から相手側のプログラムや全ファイルへ簡単にアクセスできるようになる。Splashtopのストリーミング技術によって、業務アプリのほか、ゲームやビデオなどもストレスなく対応できる。
《井上猛雄》
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