全職種の平均年収は前年比6万円減少……昨年より増加傾向の業界も
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全職種の平均年収は前年比6万円減少し450万円。3年連続で前年を下回っている。職種別に見ても、59職種のうち36職種で平均年収が減少しており、2008年秋の“リーマンショック”に端を発した不況から抜け出せない企業がいまだ多いようだ。
前年比の増減を見ると、ITエンジニアでは、7職種全てが前年を下回っているほか、金融系でも「法人営業(メガバンク・地方銀行・証券)」がマイナス140万円、「運用会社(ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー)」がマイナス193万円など、下落幅の大きさが目立つ。一方、不況の影響を受けにくく、マーケットが堅調に拡大しているメディカル業界は、「営業(医療機器・医療関連)」がプラス20万円、「臨床開発」がプラス23万円と、昨年に比べ増加傾向にあった。
平均年収ランキングでは、「投資銀行業務」が891万円で4年連続第1位。次いで、第2位「運用会社(ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー)」(654万円)、第3位「コンサルタント」(607万円)が続く。文系職種では、「投資銀行業務」をはじめ、金融系職種が10位以内に4職種ランクインしており、理系職種では、「ITコンサルタント」(599万円)が1位、「プロジェクトマネジャー」(597万円)が2位となり、3位の「セールスエンジニア・FAE」(542万円)と50万円以上の差を付け、ITエンジニア職種が1、2位を独占している。金融、IT系は、前年に比べ年収額は下がったものの、依然として高水準であることがわかる。
《関口賢》
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