インクジェットプリンタ、総出荷台数は前年同期比4.8%増で109万台……IDC調べ
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
2010年第3四半期のインクジェット製品の総出荷台数は、前年同期比4.8%増の109万台。一方、単機能製品の出荷は20万台で同12.5%の減少となった。数年来の傾向であるMFP化は今期も続き、インクジェットMFPの出荷は88万9,000台で同9.6%増と4期続けての増加になった。これにより全プリンタに占めるMFPタイプの比率は、前年同期比3.6ポイント上昇し81.6%となった。
2009年第4四半期から量販店の店頭を中心としてインクジェットMFPを特価製品として販売することが目立つようになり、A5判のフォトプリンターやA4判以上の単機能のインクジェットプリンターを購入するより、多様な機能を有するインクジェットMFPを選択するユーザーが増加したことが主な理由と見られる。さらに今四半期は、主要ベンダーが秋の新製品を前年より2週間から3週間早く発売を開始し、量販店や通販業者への出荷が早まったことも理由の1つとなっているとのこと。
A5判以下のフォトプリンター製品の出荷は6万7,000台で前年同期比11.2%の減少。この市場から撤退するベンダーや製品の機種数の絞り込みを行っているベンダーが増えているという。昨年はセイコーエプソンの販売プロモーションが功を奏し、年賀状用途のフォト専用機の潜在需要が掘り起こされ、供給不足を起こした。今年も年賀状用途のフォトプリンターは伸びる可能性があるが、年賀状に続く新しい用途を提案できるかが、A5判以下のフォトプリンター市場を拡大する鍵になるとのこと。
今後もインクジェット製品のMFP化は進んでいく見込みだが、インクジェット製品の総出荷台数は2010年は前年比プラス成長となるものの、2011年以降はわずかに減少していくものとIDCでは予測している。
《冨岡晶》
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