「忘れるな ウイルス今も 進化中」…12月分および2010年年間のウイルス・不正アクセス状況[IPA]
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それによると12月のウイルスの検出数は約2.3万個で、12月の3.2万個から28.2%の減少。12月の届出件数は874件で、11月の1094件から20.1%の減少となった。検出数の1位は引き続きW32/Netskyで約1.7万個 、2位はW32/Mydoomで約3千個、3位はW32/Autorunで約1千個だった。通常、年末年始にかけ各種サイバー攻撃は活発化する傾向があるが、昨年12月については穏やかな状況が保たれたと言える。
不正アクセス届出については22件であり、そのうち何らかの被害のあったものは7件だった。12月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,536件。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が474件(11月:483件)。その他は、『セキュリティ対策ソフトの押し売り』行為に関する相談が10件(11月:18件)、Winnyに関連する相談が4件(11月:8件)などとなった。
インターネット定点観測(TALOT2)によると、2010年12月の期待しない(一方的な)アクセスの総数は10観測点で81,226件、延べ総発信元は37,550か所。平均すると、1観測点につき1日あたり134の発信元から290件のアクセスがあったことになり、先月より増加傾向にある。
またIPAは、今月の呼びかけとして2010年を振り返り、特に身近な情報セキュリティ上の脅威の中から、「“ドライブ・バイ・ダウンロード(Drive-by Download)” を取り巻く攻撃手法の変遷」「騙しのテクニックの変遷」「スマートフォンを巡る情報セキュリティの脅威の現状」の3項目をとりあげて、解説と対策方法を示した。
基本的には、いずれも、使用しているパソコンのOSやアプリケーションなどの脆弱性を解消しておくことが必須であるとし、呼びかけのタイトルともなっている『忘れるな ウイルス今も 進化中 地道にやろう アップデート』(第6回IPA情報セキュリティ標語・ポスターコンクール 標語部門 高校生の部 銅賞)を堅実に実施することが重要だとしている。
《冨岡晶》
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