米IBM、ビジネス・ソーシャル化を実現するソリューション群を発表……LotusLive Symphonyクラウド版など
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IBMが発表したのは、ビジネス・ソーシャル化を実現するソリューションで、「RIMのBlackBerryやPlayBook、iPad、iPhone、Google Android、Nokia端末などの、広く普及しているタブレット(IBM外のWebサイトへ)やスマートフォンを使用して、ビジネス・プロセスを円滑に進めるための新しいソフトウェア」、「IBMのクラウド型オフィス・プロダクティビティー・スイートの技術的プレビューをはじめとする、クラウドを活用したビジネス・ソーシャル・モデルの導入を支援する新しいソフトウェアやサービス」、さらに「ソフトウェア開発者向けのソーシャル・ビジネス・フレームワークなど、ビジネス・ソーシャル向けソーシャル・ソフトウェア・ポートフォリオ」となっている。具体的には、幅広い端末に対応したLotus Sametimeインスタント・メッセージング・クライアントや、LotusLive Symphonyのクラウド版などとなる。
まずIBMは、RIMのBlackBerryやPlaybook、iPad、iPhone、Google Android、Nokia端末などの、幅広く普及している携帯端末をカバーしたソーシャル・ソフトウェア・ポートフォリオを発表する予定。具体的には、これらの端末に対応したLotus Sametimeインスタント・メッセージング・クライアントや、アクティビティー・ストリーム用のソーシャル・クライアントの発売を予定しており、さらにクラウドでの携帯端末サポートも提供する。
続いて、クラウド対応のサービスとして、クラウド内の文書について同時にコラボレーションできるオフィス・プロダクティビティー・スイート、LotusLiveSymphonyクラウド版を発売する。LotusLive Symphonyの特徴は、IBMのソーシャル・クラウド・サービスであるLotusLiveと密接に統合されている点。このため、文書の作者が社内と社外のどちらにいてもスムーズなコラボレーションを実現する。LotusLive Symphonyを使用することで、文書の作者はリアルタイムで文書を共同編集できるだけでなく、1人ででもLotusLiveを介して文書の保存や共有ができる他、他の作者たちとリアルタイムでコメントのやり取り、チャット、改版の管理や、文書を数人の編集者に分割して割り当て、管理やタスクの割り振りが行える。LotusLive Symphonyがクラウドに対応したことによって、オンプレミス(自社保有)型で無償のオフィス・プロダクティビティー・スイートであるIBM Lotus Symphonyがさらに強化された。Lotus Symphonyのダウンロード数は5000万を超えている。
さらにIBMは、次世代のソーシャル・アプリケーションの開発を支援する新しいフレームワークと、それを実現するためのソフトウェアを発表した。例えば、受信ボックスの中に、Twitter、LinkedIn、Facebook、SAPおよびその他のサードパーティー・コンテンツをまとめて閲覧できる「アクティビティー・ストリーム」ボックスを追加できるようになる。この「アクティビティー・ストリーム」は、今後リリース予定のソーシャル・コラボレーション・ポートフォリオに統合する予定で、タブレットも含め主要な携帯端末からアクセス可能となる。またIBMは、現在Microsoft ExchangeやMicrosoft Sharepointを利用している企業のビジネス・ビジネス化を支援する新しいソフトウェアやプログラムも提供する予定だと発表した。例えば、Microsoft Outlookとの統合を強化し、さらにMicrosoft Sharepointサイトとの完全統合を実現するIBM Connectionsなどをリリースする予定だ。
なおIBMは、ビジネス・ソーシャル・ソフトウェアの開発を支援する、IBM Social Business Toolkitを発表した。これは、オープン・スタンダードのAPIとチュートリアルのセットで、プロフィール、wiki、ブログ、ディスカッション・フォーラムなどのソーシャル・ネットワーキング機能を製品に統合するための、ビジネス・パートナーおよび開発者向けのツールキット。さらにIBMは、クラウド・コンピューティングの導入に前向きなお客様向けの新しいライセンス・モデル、Lotus Domino Utility Server for LotusLiveの提供を開始する。これを使用することで、LotusLive Notesら、IBMクラウドのコラボレーション・アプリケーションを利用できるようになり、開発や展開もクラウド上でできるようになる。Lotus Domino Utility Server for LotusLive はIBM Lotus Notesやその他のクライアント・インターフェースからアクセス可能で、IBMクラウドやその他のクラウド・プロバイダーのライセンスおよび展開オプションを柔軟に選択できるようになる。提供はクラウドあるいはオンプレミスにて、2011年前半に開始する予定とのこと。
《池本淳》
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