NTT Com、ベトナム農村地域の生産性を児童が向上させる「YMC-Viet Project」実験開始
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このプロジェクトでは、成人識字率の低い家庭が多いベトナムの農村地域(ヴィンロン省トラオン地域)において、識字率の高い児童が、農業の生産性の改善に参加。携帯電話やインターネット、翻訳機能等を有するサービスグリッド型農業支援システム「YMC(Youth Mediated Communication)システム」を利用し、日本の農業専門家と、親世代のベトナムの農業従事者のコミュニケーションを仲介する。
ベトナムの農村地域に構築されたICTセンターでは、センターの端末を使って、稲作を行っている家庭の児童が収集した温度・湿度・稲の育成具合、農業従事者である両親からの質問等の情報をYMCシステムに入力する。この情報は、インターネット上の多言語サービス基盤「言語グリッド」上の翻訳システムによってベトナム語から英語・日本語に翻訳される。日本の農業専門家は、これらの情報を閲覧し、再びシステムを経由して稲の育成状況に合ったアドバイスを提供する。このアドバイスは日本語から再び英語、ベトナム語に翻訳されるが、児童がより理解しやすい言葉になるよう、Bridger(ブリッジャー:橋渡し役)と呼ばれるメンバーがオンラインのサポートを行う。
本実験は、ベトナム農業農村開発省の協力を得て、NTT Comがプロジェクトマネージャを務めるとともに、NPOパンゲアがYMCシステムの開発・提供を行う。そのほか、農研機構中央農業総合研究センター、東京大学附属生態調和農学機構、東京農業大学、国立大学法人三重大学、ハイパー研などが支援する。なおこの実験は、総務省ユビキタス・アライアンス・プロジェクトの一環として行われる。実験期間は2月16日~3月31日。
《冨岡晶》
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