「みんなで創ろう全国タンポポ前線マップ」、富士通がケータイ・ICT活用で実施
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
撮影した生物情報をデータベースに蓄積し、地図情報とマッピングして閲覧・分析を支援するソリューション「携帯フォトシステム」を活用し、誰でも参加できる市民参加型調査として開催。参加者は見つけたタンポポをGPS機能付きの携帯電話のカメラで撮影(1個所につき3枚)、その写真に位置情報と時刻情報を付加して、指定されたメールアドレスに送信する。集まった情報はクラウド上のデータベースに蓄積され、その情報を元に愛知教育大学のタンポポ研究の専門家が在来種・外来種の判定と開花日を推定し、全国タンポポ前線マップを提供する。あわせて西日本に多く分布する“シロバナタンポポ”の全国分布マップも提供する。「全国タンポポ前線マップ」はパソコンからインターネットを介して閲覧可能。また期間や場所などで検索し、全国から集まった写真などの情報も閲覧できる。対象は日本全土で、2月22日~9月30日の期間に実施される。
富士通では生物多様性保全へのICT(情報通信技術)の活用をめざした取り組みを推進しており、昨年度、同じ調査を富士通グループの社員およびその家族を対象に試行している。その結果、参加者より約1400枚の画像データが集まり、携帯フォトシステムの生物情報収集ツールとしての有効性が検証できたという。
今回、参加対象者を社員から全国の市民に広げることで、啓発活動を拡大するとともに、国内初となる全国タンポポ前線マップおよび、地球温暖化にともないその生育域を北上させているといわれる“シロバナタンポポ”の分布マップを提供し現状を把握することにより、生態系の中での位置づけや、地球温暖化の影響の検証に貢献することを目指す。なお今回は、全国から大量のデータの送付が予想されるため、同社のパブリククラウド「オンデマンド仮想システムサービス」を活用する。
《冨岡晶》
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