【MWC 2011(Vol.37)】NTTドコモ山田社長が基調講演に初登壇……自動翻訳機能では負けたくない
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この中で山田社長は、「DOCOMO's Actions for New Growth:Embedded Mobile」というタイトルの講演を行った。冒頭に山田社長は、同社2011年3月に同社のデータARPUが音声ARPUを超え、総合ARPUも2012年度からは上昇基調に入ると説明。また同社がシェア40%を占める国内のMachine to Machine(M2M)マーケットは、今後2ケタ台の成長が見込まれるとの見方を示した。
また山田社長は、今後データARPUの拡大や新規ビジネスの立ち上げにより、さらなる成長を達成していくとし、その要因として「スマートフォン利用の拡大によるデータARPUの増大」「LTEの導入」「モバイルの組込み関連サービスの拡大による利益1,000億円の創出」があるとした。組み込み関連の導入分野としては、産業機器や自動車、情報家電などがあるとし、具体例として、日産の電気自動車「リーフ」への通信機器の組込みや、自動販売機の電子マネー支払機能の導入などをあげた。
また講演後のディスカッションにて山田社長は、「通信事業者として最も重要なことはダウンパイプ化しないこと。スマートフォン利用が増大する中で、ネットワークにインテリジェンスを持たせ、高度なサービスを提供することでそれを避けたい」と述べた。そしてそのようなサービスの具体例として、リアルタイムで音声通話を翻訳する「自動翻訳機能」をあげた。
このようなコメントに対し、Googleの翻訳サービスとの差別化を問われた山田社長は、「このようなサービスは、我々のようなネットワーク内のサービスと第三者の競争だと思う。我々は通信事業者としてネットワークを熟知しており、この競争にはなんとしても負けたくない」と回答した。
山田社長がディスカッションで触れた「自動翻訳機能」は、現在開発途中のサービスとして、同イベントに展示されている。
《RBB TODAY》
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