NTT、パノラマ映像から見たい個所を自由に選び高品質試聴可能な配信技術を開発
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近年、IPTVのサービスも多様化し、立体感ある3次元映像や、ハイビジョンの4倍の解像度を持つ4K映像のような高精細・高解像度の映像コンテンツなどが充実している。しかし臨場感あふれる映像が配信されても、「配信された映像をそのまま受動的に視聴する」という従来の視聴スタイルからは大きな脱却がなされていないのが現状だ。今回開発された技術は、複数台のハイビジョンカメラで撮影した映像を、広視野なパノラマ映像として構築し、パノラマ映像のなかからユーザーが視聴している領域を効率的に配信するもの。これにより、ユーザーが視聴したい部分を自由に選択し、体感品質よく視聴することが可能になるという。
具体的には、広角に配置した複数台のハイビジョンカメラを用いて撮影された映像から、重なり合う部分の3次元情報を推定して、それぞれのカメラ間の連続した映像を合成。さらにパノラマ映像を複数のタイルに分割し、映像符号化国際標準方式「H.264 Annex H(MVC)」を用いて同期した形で圧縮符号化する。さらに、ユーザーに要求された視聴領域が含まれるタイルを、高い解像度と符号化レートで、それ以外の部分は符号化レートを抑えた形で、必要なタイルのみを同期配信する。これにより、ネットワーク帯域を効率的に利用でき、かつ、ユーザーが視聴領域を操作する際に映像をスムーズに移動や拡大縮小できる。
NTTでは2月に一般ユーザ90名を対象に評価実験を実施。「操作できるのが非常におもしろかった」「チケットが購入できずライブに行くことができなかったときにこのようなサービスがあると便利だと思う」といった意見があったという。今後は、実用化に向けた技術開発、サービス性の向上を目指す。
《冨岡晶》
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