シマンテック、「Symantec Endpoint Protection」最新版「12」発表……クラウドベース「Insight」を装備
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「Symantec Endpoint Protection 12」は、シグネチャ、ヒューリスティック、動作解析、HIPS(ホスト型の侵入防止システム) に基づく従来型のセキュリティソリューションでは見逃してしまう新しい未知の脅威を遮断する製品。セキュリティエンジンは、レピュテーション可能型であり、「Insight」のオンライン・レピュテーション・データベースを利用してマルウェア攻撃を識別し、遮断できる。シマンテックの「Insight」は、1億7,500万を超えるユーザーのコンピュータから入手した匿名のソフトウェア採用パターンを分析して、25億を超える固有のソフトウェアファイルのセキュリティ評価を非常に正確に導き出しているため、既存のほぼすべてのソフトウェアファイルに関する良否評価が蓄積されているという。また、ハイブリッド動作評価エンジンである「SONAR 3」と評価の共同プロファイルに基づいて、ゼロデイ型やターゲット攻撃型の脅威を遮断する。大手セキュリティテスト機関であるAV-Test.orgは、受託テストの一環として、主要なエンドポイントセキュリティ製品について、新しい脅威の遮断機能の有効性と、既存の感染のクリーンアップ機能を比較した。その結果、「Symantec Endpoint Protection 12」(ベータ版) は、両方の分野において、テスト対象の全製品中で最高得点を獲得している。
シマンテックによると、「Symantec Endpoint Protection 12」は、クラウドベースのコミュニティインテリジェンスを利用して、ウイルススキャンのオーバーヘッドを約70% 低減する。これは、「Insight」を使って、信頼できる高評価のファイルを自動的に識別してホワイトリストを作成し、スキャンをより少なく、より高速に、より賢く実行することで実現しているという。さらに、この「Insight」中心の新しい互換スキャンエンジンは、その作業の大半をコンピュータのアイドル時に実行するように設計されている。PassMark Software社が行った、大企業と中小企業向けのセキュリティソリューションのパフォーマンステストにおいて、「Symantec Endpoint Protection 12」(ベータ版) は、最高のスキャン速度を記録し、平均的なセキュリティソリューションと比較して2倍の速度となった。さらに、「Symantec Endpoint Protection 12」(ベータ版) はメモリ使用量も最少で、平均的なセキュリティソリューションと比較して57% 削減されている。
「Symantec Endpoint Protection 12」は、すべての種類の攻撃に対する総合的な防御を提供し、仮想システムに合わせてパフォーマンスが最適化されている。「Symantec Endpoint Protection 12」は、基準イメージのホワイトリストを作成し、「Insight」のローカルキャッシュを維持し、スキャンと更新をランダム化し、仮想クライアントを自動的に識別して管理する。これらの革新技術を組み合わせることで、仮想ホストの負荷を軽減し、「AVストーム」や同時スキャンによるシステムリソースの不足を回避し、システムをより高速で応答性の高いものにできる。その結果、より高密度の仮想インスタンスに対応することが可能となる。VMware vShieldテクノロジにおける仮想化の高い認知度と内部監視機能を最大限に活用すべく、シマンテックはVMwareと緊密に連携している。
「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition」は、「Insight」と「SONAR 3」を利用して大企業並みの脅威検出技術とパフォーマンス向上を実現するとともに、インストールウィザード、事前設定済みのポリシー設定、通知やレポートの自動化など、小規模企業の顧客向けに提供する。「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition」は小規模企業のニーズに対応し、速度と効率の両面で業界最高のマルウェア対策機能を提供する。
現在、「Symantec Endpoint Protection 12」は招待者向けベータ版の段階にあり、パブリックベータは4月より入手可能となる予定。「Symantec Endpoint Protection 12」の新バージョンのリリースは2011年後半の予定。
《池本淳》
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