三菱電機、オフィス照明の消費電力を半減する実験を開始……セキュリティと省エネを1つのタグで制御
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この手法は無線式のタグを用いたハンズフリー入退室管理システムの情報を利用し、ユーザーの位置に応じて照明範囲と照度を最適制御するもの。実験では、省エネや運用上の効果を検証する。
この証明制御は、入退室管理システムの無線式タグを利用して、ユーザーごとに室内の位置を把握し、ユーザーの位置に応じて、自席付近とオフィス内の照明を最適に制御することができるのが特長。実際には、ハンズフリー入退室管理システムにアンテナを追加し、オフィス内に分散配置させておく。ユーザーは常にタグを携帯し、入室時はタグの認証によって扉を解錠する。扉付近とオフィス内のアンテナにより、ユーザーごとの位置を検出し、入室時は自席付近の照明を低照度で点灯し、席の近くに来るとあらかじめ設定された作業用の照度で点灯する。席を離れた場合は自席付近の照明を低照度にし、退室した際には消灯するという仕組み。タグを身に着けているだけで、入室時の認証とオフィスの照明を制御できるので、ユーザーは意識することなく、セキュリティーと照明を制御可能だ。また、タグのボタンを照明の照度リモコンとして自由に操作できる。自席やその周辺の照明の範囲や照度を、入室、在席時、離席時、退室の状況に応じてきめ細かくコントロールすることで、省エネを実現し、ビルオフィスの消費電力のうち、約4分の1を占める照明の電力を半減することができるという。
実証実験は、三菱電機本社で2011年4月~12月に実施される。セキュリティーシステムは三菱ハンズフリー入退室管理システム、照明制御システムはメルセーブNET Fを使用し、60cm角グリッド天井用LED30台で行われる。目標は、照明消費電力の50%削減とのこと。三菱電機は、この実証実験で省エネの効果測定と運用に関する検証を行い、今後の製品化を検討する考えだ。なお、この実証実験については、3月8日から東京ビッグサイトで開催される「SECURITY SHOW 2011」で概要を見ることができる。
《池本淳》
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