九嶋氏は現在のスマートフォン向けのOS(v2.0)はハードキーを使う仕様になっている点、TouchPadに搭載されているwebOSはv3.0でスマートフォンとは若干異なる点を明らかにした。ただ、webOSはユーザーの生産性アップを考慮している点が優れているのだと強調。「“シナジー”(どの端末でも同じデータにアクセスできる)も“ジャストタイプ”(文字を打ってから入力するツールを選択できる)もそうだ。モバイルワーカーの生産性を考えると、次の動作をいかに速くできるかが重要で、アプリケーションの切り替えも同様だ。webOSは、そうした作業全体の効率を上げるような作りになっている」(九嶋氏)と話した。また、エンタープライズのセキュリティについては注力し、Exchangeの定義するポリシーの種類を多くカバーしていく。
さらに言語の特徴から、ウェブサイト向けに作ったアプリケーションをwebOSに適用しやすいという特徴があるという。HPでは今後、iPhoneからの移植を簡単にする道具を用意し、マルチプラットフォームでのアプリを作りやすくする環境を整備していくとしている。