転職理由「将来に不安」は減少、“前向きな転職”が増加……DODA調べ
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回答者全体では、「会社の将来性が不安」(12.8%)が3年連続で最多。次いで、「他にやりたい仕事がある」(11.4%)、「給与に不満がある」(8.0%)と続いた。
昨年3位であった「倒産/リストラ/契約期間の満了」が6位になったほか、1位の「会社の将来性が不安」も、1年前から1.9ポイント減少。対して、「他にやりたい仕事がある」が0.8pt上昇するなど、前年に比べて、やむを得ない理由や、不安に駆られて転職する人の割合が減少し、「他にやりたい仕事がある」「給与に不満がある(給与を増やしたい)」「残業が多い/休日が少ない(残業を減らしたい/休日を増やしたい)」など、現状の改善を目指す前向きな転職理由が増加する結果となった。
年代別に見ると、20代では、「他にやりたい仕事がある」(12.8%)、「残業が多い/休日が少ない」(6.6%)が、他年代を2ポイント以上、上回る結果に。一方30代では、「専門知識・技術を習得したい」(6.7%)、「幅広い経験/知識を積みたい」(4.4%)、「市場価値を上げたい」(3.4%)が他年代に比べ高い割合となっています。30代になり、これまで積み上げた経験をもとに、一層のキャリアアップを目指し転職する人が多いようだ。40代になると、「会社の将来性が不安」(15.4%)、「倒産/リストラ/契約期間の満了」(9.6%)、「業界の先行きが不安」(5.9%)など、会社や業界への不安や、やむを得ない理由を挙げる人が目立った。
景況感の回復とともに中途採用の求人数も増加傾向となっており、「DODA」の発表している転職求人倍率も、2010年7月には1倍を超え、2011年1月には1.20倍と2008年9月のリーマンショック前の水準まで回復した。こうした背景を受け、キャリアアップを目指してタイミングをうかがっていた転職希望者が動き始めたと考えられる、と「DODA」では分析している。
《関口賢》
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