NTT、テラヘルツで危険ガスを遠隔検知するシステム
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
プロトタイプは要素技術として高出力・広帯域テラヘルツ波発生器、低雑音・広帯域ミキサ、スペクトル解析技術を開発し、これらをシステム統合したもの。危険ガスの一種のシアン水素ガスの遠隔リアルタイム検知に成功した。
テラヘルツ波は、赤外線や可視光に比べると波長が長いため、粉塵や煙、炎を伝播しても、散乱されて減衰することがほとんどない。また、物質は異なる周波数のテラヘルツ波を吸収する性質を持っていることから、テラヘルツ波の吸収パターンを測定することによって、有毒ガスなどの危険物質を識別することが可能だ。
実験では6畳間を模して造られた構造物内部でウレタンブロックを燃焼させ、内部に煙を充満させた。そして、試験機入り口から5mほど離れたところに設置した、テラヘルツ帯遠隔分光センシングシステムからテラヘルツ波を照射、反射して戻ってきたテラヘルツ波のスペクトルから試験機内部に存在するガスを調べた。
《RBB TODAY》
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