草野は、体験したことのない大きな揺れや被災地の現実が連日メディアで報道され続けること、福島第一原子力発電所の深刻な状況などを目の当たりにし続けることで急激なストレスに襲われてしまい、精神的な障害にまで発展してしまったという。約3週間の療養が必要と診断されたが、バンドは「早い回復の可能性も0%ではない」とのことで状況を見守ってきたという。しかし、現時点ではライブをすることは難しく、4月3日から始まる「SPITZ JAMBOREE TOUR “とげまる2011”」の3日、5日、7日、8日の公演が見送られることとなった。
スピッツと所属事務所は「自分が被災したわけでもないのに“やるべきこと”が出来ないのですから、何を言われても返す言葉もありません」と謝罪。「幸い、急性ストレス障害は一過性のものです。一定の時間が経てば必ずと言ってよい確率で回復します。現在の草野も確実にその回復過程にあるのです。どうか、どうか今しばらくの時間をください。被災地のみなさんに向け、全国のみなさんに向け、一刻も早く“自分たちのやるべきこと”を行動に移せるよう、精一杯の努力を続けてまいります」としている。ツアーは順調にいけば4月13日NHKホールからスタートするという。