【地震】NTT東日本、通信ビルの復旧事例を公開
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
NTT東日本では、震災後に通信ビルの機能停止により加入電話・ISDN・フレッツ光で最大約150万回線が利用不能になる状態となった。機能停止しているビルは28日13時現在で55棟だという。同社はサービスを中断している55棟の通信ビルの被災状況を「A:ビルの被災は小さいが、浸水等により電力設備が損傷」「B:橋梁の落下等により、中継伝送路が著しく損傷」「C:通信局舎・通信設備の全壊、中継伝送路の著しい損傷等」「D:福島原発エリア」の4種類に分類している。復旧目途について、Aのビル(16棟)は来週半ば、Bのビル(4棟)は4月中旬、Cのビル(26棟)は4月末もしくはそれ以降、Dのビル(9棟)は未定となっている。
同社の資料によれば、通信ビルの復旧プロセスは、「1.ビル周辺の瓦礫の撤去」「2.ビル内の瓦礫・使用不可装置の撤去」「3.ビル電源の復旧」「4.通信設備の設置」となる。今回復旧の事例として紹介された通信ビルは、宮城県の七ヶ浜ビルと女川ビル、岩手県の陸前高田ビル。
七ヶ浜ビルは震災の被害を受け、ビルごと500m離れた地点へ流出してしまった。そこでビルの跡地にSBM-BOXとIP-BOX(屋外設置型回線収容装置)を設置することで、4月中旬のサービス復旧を目指すという。
一方女川ビルは、津波の影響で浸水しビル壁が崩壊。内部へは大量の漂流物が流れ込んだ。またビル内部の通信設備も浸水により大きく破損した。復旧にあたっては、同ビルの上位ビルに当たる渡波ビルから女川町災害対策本部にRSBM-F(屋外設置型回線収容装置)を設置することで、4月中旬のサービス復旧を予定している。
岩手県の陸前高田ビルは、津波により周辺が水没し交換機収容ビルが大きく破損した。またビル内の電源設備も浸水により大きく破損・損壊し機能停止に至った。そこで隣接の他の通信ビルから、NTTドコモの光ファイバを一部借り受け、通信サービスを提供していく。4月中旬のサービス復旧を予定している。
《RBB TODAY》
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