“無線LANを他人に使われないように”……3月のウイルス・不正アクセス状況[IPA]
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それによると3月のウイルスの検出数は約2.4万個で、2月の約2.2万個から10.6%の増加。また、3月の届出件数は985件で、2月の974件と同水準となった。検出数の1位は引き続きW32/Netskyで約1.6万個 、2位はW32/MyDoomで約5.8千個、3位はW32/Autorunで約1.4千個だった。なお3月後半に、偽セキュリティソフトの検知名である「FAKEAV」や、パソコン内に裏口を仕掛ける「BACKDOOR」といった不正プログラムの増加が確認された。
不正アクセス届出は6件であり、そのすべてで被害が発生した。3月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,723件。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が466件(2月:473件)となった。その他は、『偽セキュリティ対策ソフト』に関する相談が7件(2月:9件)、Winnyに関連する相談が22件(2月:6件)などとなった。
インターネット定点観測(TALOT2)による、2011年3月の期待しない(一方的な)アクセスの総数は10観測点で246,123件、延べ総発信元は41,803か所と先月に比べ急増。平均すると、1観測点につき1日あたり271の発信元から794件のアクセスがあったことになるという。ポート別では、2月に比べ、特に増加が観測されたのは445/tcp、17500/udp、16753/udpへのアクセスだった。
またIPAでは今月の呼びかけ「無線LANを他人に使われないようにしましょう!」として、一般家庭の無防備な無線LAN環境が悪用される事例について、注意を呼びかけた。線LANは便利であると同時に、家庭内ネットワークへの侵入や、インターネットでの不正行為のいわゆる「踏み台」など、悪用の対象として狙われやすい。IPAでは、無線LANの暗号化方式「WEP」「WPA」「WPA2」の3種類から、最も安全な暗号化方式として「WPA2」、とくに最もセキュリティ強度が高い「WPA2-PSK(AES)」を使用することを推奨している。またパスワードの設定において、「英語の辞書に載っている単語を使用しない」「大文字、小文字、数字、記号の全てを含む文字列とする」「文字数は最低でも20文字(半角英数字+記号の場合。最大で63文字)とする」ことも推奨している。
《冨岡晶》
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