日本エイサー、Windows搭載の新型タブレット発表会を開催
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日本エイサー、Windows 7搭載の10.1型タブレット「ICONIA TAB W500」
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14型2画面の個性的なスペックだった「ICONIA」とは異なり、今回の「ICONIA TAB W500」は、昨今市場を賑わせているAndroidタブレットと同じスレート型。10.1型(1,280×800ピクセル)の液晶はタッチパネルを採用し、複数の指で利用可能なマルチタッチに対応する。
プロセッサーには、CPU/グラフィックス機能統合型のAMD製Fusion APUを採用。CPUはデュアルコアのC-50(1GHz)、グラフィックスはRadeon HD 6250を搭載した。メモリは2GB、ストレージは32GB SSD。ストレージ拡張は各種外部カード(SD、MMC、miniSD、microSD)で対応可能だ。ネットワークは802.11b/g/nのWi-Fi、Bluetooth 3.0を装備している。USB2.0ポートを2基、HDMIポートを1基備えている点も特長の1つだ。
■Windows 7搭載で広がる利便性をアピール
同日、同社は都内で「ICONIA TAB W500」の発表会を開催した。Windows 7を採用することで、使い慣れたOSをそのままフルタッチデバイスで利用可能となり、ソフトやシステム環境など、過去の資産を引き継げることになる。発表会では、それら「Windows 7採用によるメリット」と「タブレットならではの新たな利用法」をアピールした。
冒頭、同社代表取締役社長のボブ・セン氏が挨拶。「10年前に我が社はすでにタブレットPCを発売済み」とし、以前からタブレット開発に取り組んできたことを説明。今回の「ICONIA TAB W500」を始めとして、タッチデバイスの新ブランドであるICONIAの一層の拡充を図りたいとの意向を述べた。
その後登壇した山下昌宏氏(同社プロダクト&マーケティングコミュニケーション部 スマートハンドヘルド シニアプロダクトマネージャー)は、本体の説明を行なった。ICONIAの名前の由来としては、「アイコン(ICON)に触れて操作するという利用方法、エイサーがフルタッチデバイスを手がけるというアイコン的な位置づけもある」とし、3つの重要なキーワードとして「TOUCH EXPERIENCE」「Imagination」「PERSONAL」を挙げた。これらの言葉には、「直感的なタッチ操作で想像力を働かせ、個人が思い思いにビジネス、プライベートを横断しながら利用してほしい」との意味が込められている。「ICONIA TAB W500」は、ビジネス、プライベート双方のマーケットをにらんだ展開を見込む。とくにスモールビジネスなどのフットワークの軽い現場において、クラウドアプリケーションと連動した新しいビジネス利用などを想定しているそうだ。
■デモで示したWindowsタブレットの可能性
続いてゲストとして登場したのは、日本マイクロソフトの田中達彦氏(UX&クライアント プラットフォーム推進部 エバンジェリスト)。「ビジネス/モバイル利用」「動画メディアとしての活用法」「エンターテインメントの利用法」の3点から、「ICONIA TAB W500」を実際に用いてデモンストレーションを行なった。
「ビジネス/モバイル利用」で示されたのは、損害保険会社における利用方法だ。事故現場からweb接続し、現場の状況を即座にフィードバックするといった想定での活用法をスライドで紹介した。また、少人数の商談などの場面でも、タブレットなら顧客と向き合いながら同じ画面を共有可能といった利点を強調した。
「動画メディアとしての活用法」は、自動車ディーラーの「動画によるカタログ」といった使い方を提示。車種やカラー、ナビ、ホイールなどのオプションまでを、実際に「動くクルマ」を見ながらタッチして選択していける過程を示し、「動きのある自動車の姿を見ることで、客がよりイメージをつかみやすくなる」と述べた。「エンターテインメントの利用法」では、画面にタッチしながら直感的に音を出す「楽器」としての使い方を示した。用いたソフトは「サウノスヴァルカコンセプト」(サウノス有限会社作成)。単に画面に触れることで、多彩な音と、音に連動した波紋のようなアニメーションが画面上に示され、聴覚・視覚ともに楽しめる仕組みだった。
ちなみに「ICONIA TAB W500」は、海外の展示会で披露された際、ハードキーボードが付属したモデルも展示されていた。しかし国内向けには、キーボード付きモデルは存在しない。
《小口》
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