震災の影響で液晶テレビの値崩れが発生……カカクコム調べ
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これによると、3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の影響で、液晶テレビに対する需要が落ち込み、結果、市場全体で価格の値崩れが起きているという。
「価格.com」の「液晶テレビ」カテゴリのアクセス(PV)数は、家電エコポイント制度が終了する3月末に向けて徐々に高まっていたが、震災が発生した3月11日以降は激減。20日には震災前の水準に回復したものの、2010年11月末の家電エコポイント制度改正による“駆け込み需要”には遠く及ばないまま4月を迎えた。
「液晶テレビ」カテゴリの売れ筋価格帯の最安価格の推移は、こうしたアクセス数の推移に同調。2010年11月末の家電エコポイント制度改正の反動から、2011年に入ると価格は低下ぎみであったが、震災を機に低価格化の傾向にさらに拍車がかかった。最も売れ筋の32型では、比較的人気の高いシャープ製「LED AQUOS LC-32SC1」や東芝製「REGZA 32A1S」、ソニー製「BRAVIA KDL-32EX300」がいずれも震災後に価格が大きく下落。その後は一時的に持ち直したものの、3月末には安値を更新する結果となった。
19~26型では、東芝製「LED REGZA 26RE1S」(26型)や「LED REGZA 19A2」(19型)、シャープ製「AQUOS LC-26E8-B」(26型)、パナソニック製「VIERA TH-L22C2」(22型)が大きな変動がないものの緩やかに低下。37~42型でも、東芝製「LED REGZA 42ZG1」(42型)や「LED REGZA 37Z1S」(37型)、ソニー製「3D BRAVIA KDL-40HX800」(40型)、シャープ製「LED AQUOS LC-40SE1」(40型)が19~26型と同様の傾向を示した。
2010年11月末の家電エコポイント制度改正時には、東芝製42型「LED 3D REGZA 42Z1」が“駆け込み需要”から約26%も最安価格が高騰。この状況と考慮すると、現在、液晶テレビは予想外の値崩れを起こしていると見てとれる。当初は7月24日とされていた完全地デジ化だが、被災地の岩手/宮城/福島では最大1年の延期が決定。また、家電の売れ行きを左右する節電傾向も、いつまで続くのか先行きは不透明ななか、液晶テレビ市場がどのような動きを見せるか注目したい。
《加藤》
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