国内アフィリエイト市場、2010年度に1千億円を突破…矢野経済研調べ | RBB TODAY

国内アフィリエイト市場、2010年度に1千億円を突破…矢野経済研調べ

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アフィリエイト市場規模推移
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 矢野経済研究所は22日、国内アフィリエイト市場の調査結果を発表した。2011年1月~4月の期間、主要ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)、インターネット広告利用企業、広告掲載メディアを対象にアンケートを行った。

 「アフィリエイト市場」とは、パソコンや携帯電話のWEBサイトに貼られた広告を通して、商品の購入に繋がれば報酬が得られるシステムを指す市場。同市場には、各種広告主とサイトオーナーを仲介する代理店方式の「ASP型」、仮想ショッピングモール運営企業がアフィリエイトプログラムを提供する「ショッピングモール型」、自社のショッピングサイトにある商品の販売促進を目的として、自社が広告主となりアフィリエイトプログラムを提供する「独自型」があり、成功報酬型の広告を対象としている。

 今回の調査によると、近年アフィリエイト市場は緩やかに伸張している。2008年度に813億1,000万円(前年度比20.2%増)、2009年度に941億9,000万円(同15.8%増)と推移し、2010年度には1,009億2,000万円(同7.1%増)に達したと推計された。以降、2011年度は前年度比4.3%増の1,052億5,000万円、2012年度は同3.8%増となる1,092億5,000万円に、2013年度には同3.0%増の1,125億円になると予測されている。

 PCアフィリエイト市場は、会員登録や資料請求などを成果とする「リード系アフィリエイト分野」の一部が縮小する一方、物販系分野が堅調に拡大している。リード系アフィリエイト分野では特にFX分野での広告出稿量の減少が見られるという。一方、物販系アフィリエイト分野は、リーマンショック時の消費者による買い控えから抜け出し再度消費行動が活発化している状況となっている。モバイルアフィリエイト市場は、携帯キャリアから公式サイトへ出された広告出稿規制によりモバイル公式サイトの広告出稿量が減少している。ただし、昨今のソーシャルメディアの利用者増加に伴い、ソーシャルアプリ内に掲載されるアフィリエイト広告である「リワード広告」など新たなアフィリエイトが出現、同広告サービスを提供する新規プレーヤーが登場するなど、同分野の市場が拡大し始めており今後も引き続き成長するということが、今後の成長予測のポイントになったとのこと。

《冨岡晶》

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