NTTドコモ、小型マルチバンド電力増幅器の試作機を開発……携帯電話の大型化抑制に寄与
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複数の周波数帯に対応するために、現在の携帯電話では、それぞれの周波数帯に対応する「シングルバンド」の電力増幅器を複数搭載している。ただし今後日本で使用される1.5GHz帯の周波数帯への対応や、国際ローミング対応に必要な周波数帯の増加など、シングルバンドでは電力増幅器の搭載数の増加が見込まれることから、今回のマルチバンド増幅器の開発にいたった。
同装置は、NTTドコモのマルチバンド増幅器の試作機を、ルネサス エレクトロニクスとともに、8.05mm×6.2mmという実用化が可能な大きさにまで小型化したもの。小型のマルチバンド増幅器の搭載により、1.5GHz帯~2.5GHz帯までの周波数における信号の増幅を1つの電力増幅器で行うことができるため、端末の大型化を抑えることができる。
また同装置はLTE、W-CDMA、GSMなどの各通信方式の条件を満たしつつ信号を増幅できるため、1.5GHz帯以上の周波数帯を利用する国内外のほぼ全ての携帯電話サービス用の電力増幅器として、対応することができる。
同装置は、25日~27日に東京ビッグサイトで開催される「Wireless Japan 2011」のドコモブースで展示される。
《RBB TODAY》
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