【Wireless Japan 2011(Vol.16)】NEC、液晶ディスプレイを2枚備えたブックスタイル端末をお披露目
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
LifeTouchシリーズは、コンシューマ向けにNECが販売するのではなく、BtoBtoC用に開発されたものだ。企業や業種向けにカスタマイズされ、各社からOEMとして発売される。NECでは、法人用としてカスタマイズ需要に応えることで、マーケット全体を広げ、同社のクラウドサービスにつなげる狙いがある。今回のLifeTouch Wも同じようなコンセプトを踏襲している。同社では、電子書籍や新聞・出版サービス向けの閲覧用端末、流通・小売業、医療、製造分野での在庫管理や発注業務、教育機関での学習端末など企業利用シーンを想定しているという。
冒頭で紹介したように、LifeTouch Wの大きな特徴は、2枚の液晶ディスプレイによる自由度の高い使い方にある。展示デモでは、LifeTouch Wならではの使い勝手をアピールしていた。たとえば左画面で全体を表示しながら、右画面で一部分を拡大して詳細を見られる。これは特に新聞を閲覧する際に便利。左画面で全体を俯瞰しながら読みたい部分をみつけ、右画面でその記事をじっくり読めるからだ。閲覧中に気になる用語や分からない単語があっても心配ない。別画面でインターネットから情報を検索すればよい。また過去の記事を切り抜いてスクラップとして保存できる機能もある。学習用途でも、左画面で講義の動画を流しながら、右画面に学習テキストを表示するといった使い方ができる。さらに手書きでテキスト上に重要なポイントなどを書き込める。もちろん、その画面を保存することも可能だ。
また、本体を90度回転させて、2画面を1つの画面にまとめて表示させると、Webサイトの縦長コンテンツを広い範囲で俯瞰できる。オンラインショッピングでは、左画面のカタログでタッチした商品を、右画面の買いものカゴに入れて購入するといった利用シーンも考えられる。
基本的なスペックは、OSにAndroid 2.2を採用、抵抗膜タッチパネル付き液晶ディスプレイ×2(800×600ドット表示)、ARM Cortex A8、メインメモリ1GB。通信機能はIEEEE802.11b/g、Bluetooth 2.1。オートフォーカス対応カメラ(有効300万画素)、SDHCカードスロット、USB 2.0、モノラルスピーカー、GPS/加速度/地磁気/輝度調整の各種センサーなどを搭載。バッテリー駆動時間は無線LAN接続で約5時間だという。重量は約530gで、通常は折りたたんで持ち運べる。このほかオリジナルアプリケーションとして、2画面ブラウザー、手書き文字認識エンジン「楽ひら」、日本語入力システム「iWnn」などのアプリケーションも用意。企業への出荷開始は6月からだという。
《RBB TODAY》
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