デモではタブレット上に表示されたスイッチをON/OFFすると、外灯や洗濯機が動作したり止まったりとコントロール可能となっていた。また、電力消費量や金額ベースでの表示も確認でき、例えば料金に合わせてデバイスをコントロール(もちろん消費電力量によるコントロールも可能)。最近の日本の展示会では「電力の見える化」がブームになっているが、家電をコントロールできるものはほとんどない。今回の展示は、そこまで踏み込んだものだった。
デバイスとの通信はZigbee(MC13224V ZigBee radio)で行われる。タブレットと、他のデバイスとのハブになるホームエナジーマネージャーには同社のARMベースのi.MX28アプリケーションプロセッサが搭載されており、スマートメーターはColdFire V1 マイクロコントローラが採用されていた。
このような、いわゆるスマートハウスを実現するためには通信規格の統一や、家電機器間の連携が欠かせない。同社ではチップレベルのみではなく、ソフトウェアも含めたソリューションを展開することで、スムーズな移行を促したい考え。Pierre Sylvestre氏(System Solution Engineering Manager,Industrial & Consumer Markets, Global Sales and Marketing EMEA)は「これからはどんどん需要が増加し、デバイスも多く登場してくるだろう。今後はシェアを20%とっていきたい」と話している。