NEC、通信可能速度を推定できる技術を開発……「ゴムチューブの変形」を応用
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NECでは、通信スループットが時間経過にともない変化する特性が、ゴムチューブなどの粘弾性体に力を加えたときに変形する特性と似ていることを解明。スループットの時間的な特性を、粘弾性体の変形量算出に利用する方程式を用いて算出する手法を編み出した。
ネットワークでの計測データを元に、粘弾性体の変形量算出に利用する方程式のパラメータを決定し、この方程式の解を求めることで、通信スループットを推定する。実験により、80%の精度で推定できることも実証されたという。ビデオ視聴などにおいて、他のユーザーの通信状況や電波状態の影響で通信スループットが変動するような環境でも、通信スループットをあらかじめ推定し、推定した通信スループットに合わせてデータサイズを制御することで、安定視聴などが可能となる見込みだ。
なお、NECは本成果に関して、6月5日から9日まで、京都で開催される国際学会「IEEE International Conference on Communications ICC 2011」において、6日に発表を行う予定。
《冨岡晶》
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