エリクソン、豪州の非都市部にLTE固定無線ブロードバンドを構築 | RBB TODAY

エリクソン、豪州の非都市部にLTE固定無線ブロードバンドを構築

ブロードバンド 回線・サービス
4G/LTEの基地局(スウェーデン、2010年)
4G/LTEの基地局(スウェーデン、2010年) 全 2 枚
拡大写真
 エリクソンは1日(ストックホルム現地時間)、オーストラリアのNBN社(National Broadband Network Co)から、2.3GHz LTE固定無線ブロードバンド網の建設と運用を受注したことを発表した。

 このネットワークは、最大ダウンロード12Mbps、アップロード約1Mbpsのサービスを提供するもので、同国非都市部のブロードバンド・サービスは現状から大幅に改善される見込みだ。これら地域でのブロードバンドへのアクセス開始は2012年中頃、ネットワークの完成は2015年となる。NBN社のCEO代行Kevin Brown氏は、「NBN Co は、固定無線サービスの一環として、非都市部の居住者に最新の4G無線技術を提供します。固定無線では、一定エリア内の予測可能なユーザー数に基づきネットワークを計画することができます。そのため、速度とサービス品質の優れた制御が可能です」とのコメントを寄せている。

 今回の契約は10年におよぶもので、エリクソンは、無線アクセス、コア、伝送を含むLTEネットワーク、ならびに関連サービスを提供。NBN Coのネットワークの設計、建設、運用および保守を、ビジネス・サポート・システムを含めすべて実施する。ネットワークの運用は、初回契約の締結時点でNBN Coからエリクソンに移管される見込みだ。なおエリクソンは、これまで、2010年の世界の収益上位7事業者のうち、6社とLTEの商用契約を結んでいる。

 なお富士通も、オーストラリアのNBN社から、オーストラリア全土に光ブロードバンド網を展開するための新規プロジェクトのパートナーとして選定されている。初期受注額は1年で1億豪ドル(約90億円)。NBN社は、オーストラリア国内に光ブロードバンド網(名称:National Broadband Network、略称:NBN)を構築し、運営するための企業としてオーストラリア政府が2009年に設立。総額360億豪ドル(約3兆2400億円)に上る国内インフラ投資の一環として、これらの決定を行ったとのこと。

《冨岡晶》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース