【Interop Tokyo 2011(Vol.21)】富士通、省エネ効果を高めたコンパクト設計の「ファシリティキューブ」
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
富士通ネットワークソリューションズの密閉冷却型サーバラック「ファイシリティキューブ」シリーズは、サーバールームに必要な付帯設備(空調、電源、ラック、消火、監視)をラックに収納することで省スペースを実現し、冷却システムによって節電対策に貢献する製品の一つだ。
ファシリティーキューブは、19インチのサーバラックを筐体で覆って密閉し、密閉空間内を循環冷却する製品で、1ラックのみで構成されるSシリーズと、最大5ラックで構成されるMシリーズとがある。
同製品の設計コンセプトは、クローズエアの空調原理を元にしている。従来の空調方式に比べ、部屋負荷(照明や外部からの熱伝導)の冷却を考慮する必要がなく、機器からの排熱とラック表面からの熱電伝導のみ冷却するため、空調エネルギー消費が低いとしている。
ブースで展示されていたのはSシリーズ。本体は19インチラック1本を包み込む筐体と、その上に乗る冷却システムで構成されており、それとは別に室外機(チラー)が備わる。Sシリーズの搭載可能ユニット数は36で、冷却能力は5.2kWとなっている。
筐体に向かって左側面には循環冷却のためのダクトが装備されており、同製品をオフィス内に設置したとしても、サーバの排熱で室温が上昇することはない。また遮音性にも優れており、筐体内に搭載するサーバ等の騒音を最大で約15dB低減するという。IP4X準拠の防塵性能も備えているため、オフィスや倉庫に設置しても運用できる。
同社によれば、従来のサーバルーム全体を冷却する方式に比べて、空調電力を約15%削減できるとしている。
なおSシリーズには、ラック内の温度異常時に、自動で扉を開放し急激な温度上昇を抑える「扉開放制御システム」も備えている。
《RBB TODAY》
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