富士通、位置情報を活用するクラウドサービス「スペーシオウル」提供開始
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「SPATIOWL」は、空間を表す結合辞である「spatio-(スペイシオ)」と、その昔、知恵の象徴と尊ばれた梟(ふくろう)を表す「owl(アウル)」を組合せた造語。空間を論理的に司ることによって、多様で有益なサービスを生み出し提供するという意味で、新サービスは「スペーシオウル」と命名されたという。
「SPATIOWL」は、「基盤提供サービス」と「業務提供サービス」との2つのサービス群で構成される。「基盤提供サービス」は、車両を走行させることで収集されるプローブ情報(位置、時刻、速度など)や、さまざまなセンサーから収集される大量の位置情報を活用し、多様なデータをリアルタイムに分析したり、外部情報と連係させる機能群をクラウド・コンピューティングで提供する。「業務提供サービス」は、交通情報データを提供する「交通情報データサービス」(2011年7月より)、経路や道路状況をリアルタイムに入手できる「商用車テレマティクスサービス」(2011年7月より)、社会インフラの情報を活用する「都市情報管理サービス 」など、すぐに使えるサービスとして提供される。
「SPATIOWL」では、タクシーや商用車からのプローブ情報、人や施設の情報、センサー情報、インターネット情報などを、データ種別ごとにレイヤーで管理し、位置を座標に配置することで、相互に関連させて分析できる。また富士通が保有するタクシープローブ、商用車データと、ユーザの保有するさまざまなデータとを組み合わせて、新しいサービスを開発することも可能。これにより、たとえば、法人の企業・団体などは、リアルタイムな渋滞情報の提供や都市計画の立案、新たな地域住民サービスの提供など、位置情報を活用した独自のサービスを開発することが可能となる見込み。
価格は、基盤提供サービスが導入費用65万円~、月額費用52万円~。業務提供サービス(プローブデータ活用サービス:交通情報データサービス)が導入費用50万円、月額費用50万円~など。2013年度末までに累計400システムへの導入を目指す。
《冨岡晶》
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