東京スカイツリー、ライティングのオールLED化が決定……「粋」「雅」など和を演出
ブロードバンド
その他
注目記事

東京スカイツリーのライティングについては、日本の美意識をもとに、下町の歴史や地域性、時代を象徴するとともに、地球環境に配慮した照明計画を目指したという。今回オールLED化が決定したことで、優れた演出性が期待できるほか、より環境に配慮したタワーとしてのメッセージを発信できる見込みとのこと。なお内部照明についても、案内スペースのすべてでLED化を実現するとしている。
LED照明器具の採用と、それらの器具を高速制御するLED演出システムの開発により、消費電力は、1,588台点灯のライティングデザイン(心意気の「粋」パターン)で、パナソニック電工製の従来光源と比べ、約43%省エネが見込めるという(約153kW)。1,347台のライティングデザイン(美意識の「雅」パターン)では従来光源比約38%の省エネとなる(約83kW)。高度なLED演出システムにより、「粋」「雅」の他に、多彩な演出が可能となっている。
そのほかにも、反射板を大型化してLED灯数を削減し、補助反射板をつけて光を絞り込む新反射板「パラボラ曲面反射板」方式を採用。超狭角配光の器具を開発することで、ゲイン塔の照明では約140mのライティングを実現するとともに、光漏れ対策にも配慮することを可能とした。また、古色床しい紫色である「雅」カラーをコンセプトどおりに再現する「雅」専用LEDも開発された。これらを駆使して、富士山の冠雪をイメージしたゲイン塔の照明、展望台を約1秒間で1周する時計光の照明などが行われるとのこと。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/