東日本大震災の影響でクラウド需要が拡大、2015年市場規模は2,557億円に……IDC予測
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東日本大震災の影響によって国内経済は低迷しているが、リスク管理に対する意識、電力不足に対する懸念なども高まっており、比較的短期間で導入できるデータバックアップ、コミュニケーション手段の強化として、クラウドサービスの利用が促進されていると同調査では指摘。中長期的な要因として、震災の影響が、国内市場の成長を加速させるとした。
今後の国内クラウドサービス市場は、2010年~2015年の年平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は41.3%で推移し、2015年の市場規模は2,557億円になるとIDCでは予測。2015年の市場規模予測は、2011年3月時点(大震災前)の調査結果と比較して、600億円以上の上方修正になったという。
同時にIDCは、世界クラウドサービス市場予測を発表している。世界クラウドサービス市場は今後も高成長を続け、2010年~2015年の年間平均成長率27.6%で推移し、2015年の市場規模は2010年比3.4倍の729億ドルになると予測している。
世界クラウドサービス市場では、米国が大きな市場規模割合を占める一方、西欧、アジアパシフィック(日本を除く)の成長は著しく、米国のシェアは緩やかに低下していくと見られている。2015年における米国のシェアは約50%になる見込み。また、世界クラウドサービス市場に占める国内クラウドサービス市場規模は、2010年の2.4%から4.0%(2015年)になるとIDCは予測している。
《冨岡晶》
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