日本HP、USB接続で1台のPCを最大20人が同時利用できる「HP MultiSeat Computing」新製品を発売
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「HP MultiSeat Computing」は、専用ホストPCに超小型のアクセスデバイスをUSB接続するだけで複数のユーザーが同時にPCを利用できる、小規模ネットワーク向けソリューション。ホストPCを共有し、アクセスデバイスは超低消費電力なため、通常のPC環境と比べてきわめて省電力なシステム構築が可能となっている。学校や塾のPC教室、図書室など、教育機関での用途に向けた製品となっている。
新製品はMicrosoft Windows MultiPoint Server 2011を搭載する専用ホストPC「HP MultiSeat ms6200 Desktop」、ユーザー端末となる超小型アクセスデバイス「HP MultiSeat t150 Thin Client」、「t150」に電源供給できる18.5インチワイド液晶モニター「HP Thin Client用TFTモニターLE1851wt」の3製品となる。ホストPCとなる「ms6200」に第2世代インテル Coreプロセッサーを搭載することにより、大幅なパフォーマンスの向上を実現。また、最新OS「Windows MultiPoint Server 2011」の搭載により、各アクセスデバイス(「t150」)におけるUSBデバイスの個別利用、IPアドレス付与などが可能となった。また管理ソフトウェア「MultiPoint Manager」によって、複数のホストPCの設定変更やシャットダウンなどの一括管理が可能になっている。
HP MultiSeat ms6200 DesktopはEssentialタイプ(Core i5-2400/4GB DDR3/500GB HDD)と、Extendedタイプ(Core i7-2600/8GB DDR3/500GB HDD)で構成。Essentialタイプ、Extendedタイプ両機種とも、最大同時接続10台のWindows MultiPoint Server 2011 Standardプリインストールモデルと、最大同時接続20台でドメイン参加が可能なWindows MultiPoint Server 2011 Premiumプリインストールモデルをラインアップする。また、アカデミックライセンスを利用可能なユーザ向けにMultiPoint 2011 Academic Premiumモデル、ユーザ所有のボリュームライセンスを利用できるFree DOSモデルも用意されている。価格はEssentialタイプのFree DOSモデルが81,900円など。
アクセスデバイス「t150」(サイズ:111mm×28mm×65mm)は、新たにユーザー専用のUSBポート2基を備え、各端末上で個人データなどの利用が可能となった。最大5台までのデイジーチェーン(数珠つなぎ)にも対応する。電力はUSB経由でホストPCから供給されるため、電源なしで動作可能。消費電力の大きいUSBデバイスやデイジーチェーンに対応可能なACアダプタオプションも新たに用意されている。製品ラインアップとして、MultiPoint 2011のClient Access License(CAL)込みのモデルと、ボリュームライセンスでCALを購入するユーザ向けにCALなしのモデルが用意されている。
《冨岡晶》
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