【キャラ研vol.27】7月に地デジ完全移行、地デジカはどうなる?
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最近はめっきり@NHK_PR(NHK広報Twitterアカウント)に恋しています。
本来広報のつぶやきであって、キャラクターではないのですが、アイコン+つぶやきの効果と、NHK_PRみずからの演出により、フォロワーには徐々に3時の時計のアイコンマークが擬人化、キャラ化されていっているきらいがあります。控え目なつぶやきは面白くもでしゃばりすぎず、広報としての役割も柔軟かつ堅実にこなしていく地道さが、多くのネットユーザーに支持されています。
同じくTwitterでプチブーム化しているところですと、まんべくん(@manbe_kun)も相当シュールで個性的なのですが、やや毒づきすぎがたまに傷です。
やっぱりキャラは大人しく控えめで、たたずまい美しいものがよろしい。
そんなかよわく控えめな雰囲気のとあるキャラクターが今、多忙を極めながらも絶滅の危機にさらされていることを、みなさまはご存知でしょうか。
キャラの名は地デジカ。
2011年の7月24日の地デジ完全移行を使命に、生を授かったキャラクターである地デジカが、7月24日が過ぎるとはたしてどうなってしまうのか?
自らもTwitterで「ボクはどうなってしまうのかな…」と寂しそうにつぶやくほどに、今や全国のファンがひそかに胸を痛める素朴な疑問であります。
現在、「地デジ芸人」のテツandトモと一緒に「地デジで元気!」キャンペーンで、日本全国を駆け回り、イベント、家電量販店、マスメディアなど、ここ最近あらゆるところで大繁殖中の地デジカ。
自らの命を振り絞って産卵するメス鮭の最期と勝手にイメージを重ねて、涙が止まりません。
地デジカの余命はもはや1ヶ月をきったのか?!
日本民間放送連盟(以下、民放連)にお話を伺ってみました。
「実は、被災地の3県(岩手、宮城、福島)で地デジ完全移行が延期になりましたので、そういう意味ではアナログ完全停波は7月24日ではなくなったのです。地デジカも7月24日以降に急にみなさんの前から消えたりすることはありませんよ」(民放連広報青木さん)
よかった、延命されるのですね。
「現在、地デジカは最後のマーキングに一生懸命です。こちらのピンバッチの図柄が、一番最近の地デジカモデルです」
すごい。長所は「あせらないところ」というほどに穏やかさが魅力の地デジカも、迫るXデーを目前に、拡声器を使って選挙前日の候補者のごとく飛び跳ねています。
ここで今一度、地デジカについて、おさらいしたいと思います。
もともと2009年に民放連の中での地デジ推進キャラクターを作ることになり、担当になったフジテレビが社内公募した中から、採用されたというのがことの発端です。その後、地デジ移行はNHK、総務省を含むAllジャパンのプロジェクトとなり、現在は社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)が地デジカの版権を管理しています。
「地デジカはシカの仲間。一匹で行動することが多いが、たまに群れをなします」
つまり地デジカというのは、1体のキャラの固有名詞ではなく、生き物の名前なんですね。日本にはたくさんの地デジカが生息しています。
当初は茶色の鹿でしたが、信号の注意喚起の色になぞらえ、白の肢体に黄色のスク水のようなものにカラー変更されました。お尻がキュートです。たまにその他の衣装を着用していることもあります。オス、メスともに「ツノ」=アンテナを持っていて、屋根に刺すとすぐに新しいものが生えてくるそうです。
民放連の会長室が地デジカの巣窟になっているとのことで、お邪魔させていただきました。
会長がいらっしゃらない時は、会長の机に地デジカが鎮座しています(会長代理)。
これまで民放連で作った地デジカグッズがぎっしり並べてあります。民放連で作られているのはノベルティグッズなので、ここにあるのは一般には販売されていない、マニア垂涎のレアな地デジカグッズたちなのです!!
一般に販売されている地デジカグッズも色々あります。
Tシャツやハンドタオルなどはamazonで購入できます。郵趣サービス社のスタマガネットでは記念切手も販売しています。ほかにも、UFOキャッチャーやフジテレビショップなどで地デジカグッズを手に入れられます。モバイルではモバゲーのゲームやデコメなどもあるとか。
こちらのグッズの7/24以降の販売予定は未定とのこと。気になるものがあれば早めにゲットしておきましょう。
実は、地テジカグッズの売上は福祉施設にデジタル対応テレビを設置するのに使われているのだとか。なんて慈愛に満ちた鹿なんでしょう…きっとこれからも、歴史のハザマを生きたキャラとして、末永くみんなの心に記憶されるでしょう。
今回、お話を伺った民放連デジタル推進部の武田さんによると、地デジ移行率は既に96%を超えていますが、まだ高齢者やなかなか家から出れない方など、本当にテレビが必要な人にこそ、情報が伝わっていない可能性があるのだとか。自分の家だけじゃなく、おじいちゃんの家、ご近所さんなど、周りの人たちも大丈夫か?みんなで声かけと確認が必要なのだそうです。
また、お風呂テレビやカーナビ、録画機器など、意外とデジタル波非対応のままで見落とされている家電もあるので、今一度チェックが必要だそう。
みなさんも7月24日までに、周辺を今一度ご確認ください。
《RBB TODAY》
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