【地震】JR東日本、無線列車制御システム「ATACS」を9月25日より仙石線で使用開始
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
「ATACS(Advanced Train Administration and Communications System)」は列車位置検知を軌道回路によらずに、走行する列車自らが在線する位置を検知し、無線を使って車上・地上間で双方向に情報通信を行うことにより列車を制御するまったく新しいシステムだ。当初、3月27日より使用開始される予定だったが、東日本大震災により多くの設備に被害を受けたため、使用開始日を延期し復旧作業に取り組んでいた。作業が順調に推移していることから、新たな使用開始日が今回決定したもの。
津波による被害としては、「無線通信用ケーブル(LCX:漏洩同軸ケーブル)支持柱の倒壊(東塩釜駅付近)」「車上制御装置への浸水(2両)」「機器室内設備への浸水(1か所)」、地震による被害としては「無線用アンテナ設備の変形(6か所)」などとなっていた。
今後は、2011年9月に第1ステップとして列車走行に必要な最低限の機能、2012年以降に第2ステップとして列車走行の周辺の機能を仙石線に導入していく予定。
《冨岡晶》
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