KDDI、大規模災害発生時の携帯エリア復旧のため設備対策を強化
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KDDIは、岩手県、宮城県、福島県におけるau携帯電話のサービスエリアを震災前と同等の品質まで復旧した。ただし、福島原発制限地域は除く。
あわせて、KDDIは、大規模災害発生時に、早期にエリアを復旧できるよう、設備対策を強化すると発表した。具体的には、移動電源車と非常用発電機の配備を合わせて、現在保有する55台から130台に増強し、被災エリアの携帯基地局等の通信設備や利用者へ迅速に電源を供給できるようにする。また、 非常用無線エントランス設備を、現在保有する40区間分から20区間分追加配備して計60区間とし、災害時に固定回線が被災しても、携帯基地局と交換局間の通信を確保できるようにする。衛星エントランスを搭載した車載基地局を、現在保有する15台から20台に増強することに加えて、衛星・無線エントランスの双方を搭載可能なキット型可搬基地局を新規に27台配備し、早期に被災エリアにおける利用者の通信を復旧できるようにする。さらに、2012年度末までに、約2,000の携帯基地局で24時間以上稼働可能なバッテリーを備えていくとのことだ。
さらにKDDIは、災害時における通信利便性の向上を目指す対策の導入も検討する。具体的には、スマートフォンでの災害用伝言板のお客さまの使い勝手を改善、災害時のメール疎通強化、音声ファイル型メッセージサービスの導入、緊急速報メール「災害・避難情報」対応機種の拡大がその内容となっている。
なお、東日本大震災における災害用伝言板のサービス提供は、6月30日に終了している。
《池本淳》
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