NECとトッパン・フォームズ、クラウド活用の「温度管理トレーサビリティサービス」提供開始
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これまで医療・食品などの保冷・輸送業務では、主にドライアイスが使用されてきた。これに置き換わる仕組みとしてトッパンフォームズでは、環境を考慮した高機能保冷剤「メカクール」を活用したサービスを提供してきた。一方、NECでは、温度・湿度・衝撃センサ付きRFIDタグを活用したSaaS型クラウドサービス(製品名「物流品質トレーサビリティfor SaaS」)を提供してきた。
今回、医療分野における検体・治験薬の保冷・輸送用の「特殊内箱付高機能保冷箱」、食品の保冷宅配用の「3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)高機能保冷箱」に、メカクールと温度センサ付きRFIDタグを内蔵した。これにより、適切な温度を維持しながらの輸送と、出荷から納品まで途切れなく温度変化をトレースし、保冷・輸送業務の温度管理の可視化を実現した。SaaS型クラウドサービスのため、インターネット上で流通過程での温度、湿度、衝撃の記録データをいつでも保管、参照、取り出し、分析、レポートできる。また、複数拠点における輸送保管のトレーサビリティの一元管理も可能。
本ソリューション対応センサー付きRFIDタグとして、藤田電機製作所のセンサータグ(製品名:WATCH LOGGER(ウオッチロガー))を活用。「FeliCa」通信方式センサ付きRFIDにより、航空機輸送の流通過程の可視化も実現。また「PaSoRi」「おサイフケータイ」対応携帯端末による現地での品質チェックも可能としている。トッパンフォームズは、今後3年間で20億円の販売を目指す。
《冨岡晶》
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