タブレット端末市場、iPadの優位は「2015年」頃まで揺るがず……ICT総研予測
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2010年のタブレット端末市場としては、日本国内では年間81万台が出荷、このうちiPadが75万台(シェア92.6%)を占めた。2011年上期(1~6月)は82万台が出荷され、アップルがiPad2の発売により70万台とさらに出荷台数とシェアを伸ばしたものの、アップル以外の製品も12万台が出荷され14.6%のシェアを獲得した。
2011年通年(1~12月)の国内タブレット端末市場は、さらに多くのメーカーが参入してくることで活性化し、年間トータルで188万台に達する予測(前年比2.3倍)となった。AndroidなどのOSを搭載するアップル製品以外の端末は、30万台(シェア16.0%)が出荷されるとみられ、今後も少しずつシェアを拡大していくと推定された。国内のタブレット端末市場は、現時点でiPadが圧倒的なシェアを占めており、先行メーカーとしての強みにより、「2015年」頃までその優位は揺るがないと推測された。2015年には、2010年比約7倍の557万台の市場規模に達すると見られており、iPadはその過半数の302万台を販売できる潜在ニーズがあると同社では予測した。
世界市場でのタブレット端末出荷台数は、2010年に1,720万台、そのうちアップルは1,490万台を出荷し、86.6%のシェアを獲得している。サムスン電子のGalaxy Tab、LGエレクトロニクスのOptimus Pad、モトローラのXoomなどiPad対抗製品も着々とシェアを拡大しつつあり、2011年にはこれらの製品が1,490万台に達する見込みだが、アップルはそれを上回る勢いで出荷台数を伸ばしており、2011年には3,850万台を出荷すると予測された。
《冨岡晶》
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