薄型・軽量化を優先し、女性をターゲットに!ソニエリの新端末「Xperia ray」 | RBB TODAY

薄型・軽量化を優先し、女性をターゲットに!ソニエリの新端末「Xperia ray」

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9月に神戸と東京で開催される「神戸コレクション」では、人気モデルがXperia rayを手にしてステージに登場するほか、ブースでのタッチ&トライ、背面カバー展示などを行う
9月に神戸と東京で開催される「神戸コレクション」では、人気モデルがXperia rayを手にしてステージに登場するほか、ブースでのタッチ&トライ、背面カバー展示などを行う 全 17 枚
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 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは10日、Android2.3搭載スマートフォンの新製品「Xperia ray」の国内市場投入を正式発表した。今月27日よりNTTドコモが販売を開始する予定。「Xperia arc」並みの機能とパフォーマンスを維持しながら、スリムで軽量なボディを採用。サイズや重量が大きいことを理由にスマートフォンへの移行を踏み切れなかったユーザーを主なターゲットとし、特に女性ユーザーの新規獲得を狙っている。

 6月にシンガポールで開催された発表会でグローバル市場向け機種として開発発表されていた新機種。そのときにも日本市場へ投入する意向が示されていたが、今回NTTドコモからの発売が正式に発表された形だ。日本国内ではピンク、ホワイト、ゴールドの3色のカラーバリエーションを用意する。

 国内のスマートフォン市場では4インチ前後の画面サイズが主流になりつつあるが、今回のXperia rayは約3.3インチ(480×854ドット)と比較的小型の液晶パネルを採用した。本体の幅を約53mmと従来のiモード携帯電話並に抑え、女性の手でも持ちやすく、片手でのタッチ操作もしやすくした。厚さ・重量もそれぞれ約9.4mm・約100グラムと、軽量かつコンパクトなものになっている。

 薄型化・軽量化を優先したほか、全世界に向けて発売する機種であることから、「Xperia acro」で対応していたおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信機能は省かれた。一方、国内で発売されるXperiaシリーズとしては初めて、前面に“自分撮り”用のインカメラ(約30万画素)を搭載した。メインカメラは現行のXperiaシリーズ他機種と同じく裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」(約810万画素)を採用した。また、ソニーの音量強調技術「xLOUD」を搭載したことで、本体スピーカーでのメディア再生時、小型スピーカーで発生しやすい音割れを防ぎながら豊かな音量を得られるようにしたという。

 従来のスマートフォンでは、コンパクトな機種になるとカジュアルさに加えて安価であることが優先され、スペックのみならずデザインや外装素材もコスト削減の影響を受けることが多かったが、Xperia rayでは本体側面にアルミ合金加工素材を用いるなど、小型ながら上質感を損なわない「プレミアムデザイン」を追求することを心がけたという。また、着信時や充電時に光るLEDイルミネーションがホームキーの周辺に設けられている。

 そのほか、画面が小型のため画面上のボタンによる文字入力が行いにくくなることに備え、文字入力システム「POBox Touch 4.3」に音声入力ボタンを搭載。標準では検索キーワードの入力などでしか使えなかったAndroid OSの音声認識機能が、メール作成など任意の文字入力時に利用できるようになった。

 発表会に招かれたNTTドコモ プロダクト部第二商品企画担当部長の山口文久氏は、スマートフォンが堅調な推移を見せているとしながらも、購入者の男女比は約6:4であり、女性ユーザーの取り込みには一層の施策が必要と指摘。同社の調査によれば、スマートフォン購入時、女性は男性よりも「サイズ」「カラー」「フィット感・持ちやすさ」「重量」といった項目を特に重視することがわかっており、それらのニーズに応えられるXperia rayによる女性層の拡大に期待を寄せた。

 また、ソニー・エリクソン・モバイルコミュケーションズ常務取締役の高垣浩一氏は、「サイズ・デザイン・カラーにこだわりを持つ女性をターゲットとしているが、スマートフォンとしての性能・機能にはまったく妥協していない」と話し、スマートフォンに変えたいが大きさやデザインが好みでないという声に応えつつ、機能面では従来のスマートフォンと同等であることがXperia rayの特徴であると強調。また、全世界に向けて発売するグローバルモデルではあるが、「日本のメンバーが中心となり、日本のマーケットを意識して開発した」(高垣氏)機種であることを明らかにした。

《RBB TODAY》

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