インテル、「Ultrabook」開発促進のため3億ドルの基金を創設
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「Ultrabook」は、ノートブックPCとタブレット端末の特長を兼ね備えた機器として、今年のComputex(台湾)でコンセプトが発表された、薄型軽量ノートブックPCの新規製品カテゴリー。きわめて軽量薄型のデザインが施されるとともに、24時間利用可能な長時間バッテリー、高い応答性、セキュリティー機能を備えた製品として、2011年の年末商戦までに登場する予定となっている。同社のショーン・マローニ主席副社長は、2012年末までに、消費者向けノートブックPC市場の40%を、Ultrabookが占める見込みだとしている。
インテル キャピタルのUltrabook基金では、Ultrabookのためのハードウェアおよびソフトウェアの開発企業を対象に、今後3~4年間にわたって投資を行う予定とのこと。携帯端末の新しい成長分野で技術革新とシステム機能の向上を目指す。
インテル キャピタル 代表 兼 インテル コーポレーション 主席副社長のアーヴィン・ソダーニ氏は「Ultrabookは、2,610億ドル規模の世界のコンピュータ産業の技術革新を促す重要な分野として体制が整いつつあります。インテル キャピタルのUltrabook基金は、斬新なコンピュータの利用体験を実現し、今日のノートブックPCを『なくてはならない』新たな機器へと変容させる技術を開発する企業に積極的に投資します」とのコメントを寄せている。
なおUltrabook実現の第二段階は、次世代プロセッサー・ファミリー「Ivy Bridge」(開発コード名)の投入で、2012年前半に搭載システムの発売が予定されている。Ivy Bridge搭載のノートブックPCは、電力効率やビジュアル機能、応答性能、セキュリティー機能を大幅に向上するという。そして第三段階は、インテルが2013年に製品化を予定している「Haswell」(開発コード名)で、システム熱設計ポイントが現在のプロセッサーに比べ半減し、消費電力の削減が期待されている。
《冨岡晶》
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