DNP、かざすことなく読み取り可能なICカードを開発……ポケットに入れたまま入退場管理
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UHF帯ICタグは、LF(長波)帯やHF(短波)帯などの他の方式のICタグと比べて通信距離が長く、人や車両の入退場管理などのさまざまな場面で利用されている。しかしUHF帯の電波は、水分の影響を受けて通信感度が低下する傾向があり、ポケットに入れたまま使用すると、人体の水分の影響によって通信距離が通常よりも短くなってしまうという問題があった。
この課題を解決するためDNPは、UHF帯の電波が水分の影響を受けないようにICタグの構造やアンテナの形状を工夫。人体に密着した状態でも水分の影響を受けず通信環境を良好に保つことを可能とした。そのためポケットに入れたままの状態でも、ハンズフリーで利用でき、オフィスや工場への入退場時などにUHF帯ICカードをリーダーにかざして読ませる必要がなくなるとのこと。
使用するUHF帯周波数は950MHzで、通信距離1.0~3.0m。価格はロット5,000枚で、1枚あたり500円(税抜、個別見積)。教育機関や医療機関、工場などの入退場管理システムの他、セキュリティシステムを扱うSI(システムインテグレーター)事業者などに本製品を販売し、2012年度に年間で約5億円の売上を目指す。なお8月31日~9月2日に東京ビッグサイトで開催される「第13回 自動認識総合展」のDNPのブースで展示される予定。
《冨岡晶》
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