プロレベルの印刷物を制作できるクラウドサービス
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
富士フイルムシンプルプロダクトでは、DTP編集とテンプレート組版によって、販促物やオリジナルの印刷物を簡単につくれるコンテンツ制作システム「Webオートレイシステム」(仮称)を出展していた。ネットワーク上に高品質な共有テンプレートを用途別に準備しておき、Webブラウザーを介して印刷物を手軽に制作できる。基になるテンプレートに対し、写真を差し替えたり、文字を編集したりすることで、誰でもプロレベルのクオリティで印刷物をつくれる点が特徴だ。
本システムは一般的な商品として販売していないため未だ仮称であるが、既に多数の企業で導入実績がある。同社ではシステム構築のほか、今後を見据えてクラウドサービスでの展開も考えているという。パッケージとしてシステム構築する場合は、多店舗展開型の企業を対象とした印刷物制作システムとして、社内イントラを活用した事例がある。Webオートレイシステム(データベースサーバ、組版サーバ、ファイルサーバ)を本社・本部に設置し、コンテンツを一元管理する。そして店舗ごと用途に応じたデザインで編集し、各店舗が制作物をPDFとしてダウンロードしたあと、複合機に出力する形だ。
一方、課金・配送を意識したクラウドサービスをビジネスとしても展開したいなら、ECサイトとWebオートレイを連動する形でシステムを構築できる。こちらもいくつか企業への実績があるという。まず印刷発注者がインターネットを介して直接ECサイトにログインする。そこで利用したい印刷物を選択すると、自動的にWebオートレイシステム側(データベースサーバ、組版サーバ)に遷移して、Webブラウザーから印刷物を編集できるようになる。印刷発注者は、使いたい分だけ利用し、別途料金を支払う形だ。
もう1つクラウドに関連するソリューションとして紹介したいのが、富士フイルム イメージテックの「IMAGE WORKS」である。これは、使い慣れたフォルダー・ツリー形式を採用し、ファイル種別をサムネイルで一覧表示できるSaaS型ファイル共有ストレージサービス。直観的にファイルを共有・管理でき、個々のファイル属性なども詳細に表示することが可能。またフォルダごとにアクセス制限をかけられ、異なる企業間での情報共有にも対応する。
ファイルを受け渡す際には10GBまでの大容量に対応し、メール通知で配達を確認できる。もし大容量データを送信している最中に回線が遮断されても、自動的に送信を再開する「レジューム機能」があり、通信環境が不安定な海外拠点でも利用が可能だ。もちろんセキュリティ面でも、SSLによる暗号化通信や不正アクセス防止、ウイルスチェックなどを実施しているため、安心して利用できる。図面や画像など、特に大容量ファイルを頻繁にやりとりするような企業では、こういったSaaS型のストレージサービスは有用だろう。
《RBB TODAY》
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