ブラウザで見るフォントもクラウドの時代……モリサワの「TypeSquare」
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TypeSquareのメリットは、閲覧側のローカルマシンにフォントがインストールされていない環境でもブラウザ上でモリサワのフォントを表示することができるというもの。また、画像に文字をかぶせたバナー素材なども、画像加工ソフトを使うことなく元の画像ファイルとHTML/CSSだけで制作が可能だ。
IGAS2011のモリサワブースでは、PCやiPadでTypeSquareを見られるデモを実演。雑誌のようにフォントの見栄えにこだわった表示ができるだけでなく、バナーの文字をコピーできたり、画像を拡大しても文字部分はアンチエイリアスがかかるといった点も訴求していた。
ソースを見ることはできなかったが、モリサワのマーケティング部阪本圭太郎氏によれば、「CSS/HTMLでフォントを指定することで当社のフォントをブラウザで表示できるようにする。またタイトルや広告などに使われるバナーについては、いままでは画像加工ソフトを使って素材を作る必要があったが、TypeSquareならはHTMLでコピーをじかに書けるので制作や修正の手間も省ける。また、altタグで画像のキャプションを加えるだけでなく、そのまま文字として見せられるのでSEO的にも効果があると思われる」と説明。また、表示のレスポンスについても「当社のサーバからフォントを配信して表示させるが、タイムラグはほとんどない」(阪本氏)とのことだ。
モリサワでは、2011年度内のサービス開始を予定しているが、提供方法は「ライセンス料という形でお支払いいただくことになると思う」とのことで、提供するフォント数やトラフィックに応じて利用額を変化させることも検討中だという。
《北島友和》
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