「年度内に466万契約超える」……ウィルコム宮内謙社長
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ウィルコムの加入者数がもっとも増えたのは、2007年7月でおよそ466万。現在の加入者数は427万契約で、あと半年足らずで40万回線を上積みできる自信を示したかたち。その根拠として宮内社長は「8月に(通話料無料の)『だれとでも定額』が100万台を突破し、料金満足度の調査でもナンバーワンの結果を得た。また、ウィルコムはこれまで若年層に強いというイメージを持たれていたが、いまはあらゆる世代に広がっている。『もう1台無料キャンペーン』と合わせて、コンスタントに5万から6万の純増を取ることができるようになった」と語る。
しかし、月5〜6万台の純増では年度内の目標達成に届かない。今回の新端末発表は、純増を獲得していくためのテコ入れ策と見ることができそうだ。
発表会の最後には、いわば“One More Thing”として「3GWiFiルーター+PHS」「Android OS採用のPHS+3G端末」の発表も予告。「ウィルコムはもともと『W-ZERO3』シリーズをいち早く出し、スマートフォンの草分けとも言える存在。いままでのお客さんがたくさんのいらっしゃる。そういった方々にPHS&Android 3Gを提供したい」(宮内社長)。
また、ソフトバンクグループとの連携については、特に法人営業で「完璧にシナジーができてきた」と宮内氏。「内線電話とPHSと、それにiPadを使うというミックスで大手企業に提案している。そういう使い方としてソフトバンクテレコムの営業部隊と動いている。また、M2Mについても低消費電力が強み。電池内蔵で10年間持つPHSモジュールも開発を終えている。電源があるなら3G、難しいならPHSと、製品の持っている差別化ポイントをベースにして3GとPHSを売り分ける相乗効果はできてきた」として、目標達成に向けて着実に歩を進めていることを印象づけた。
《北島友和》
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