【EVEX & CSF 11】EV・スマートグリッド技術展開催…エネルギー供給を考える 10月12-14日
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
EVEX、CSFの開催は昨年に引き続き2回目。両展で合計201社・団体が出展する。また今回EVEXには、EVの開発、普及を支援する電気自動車普及協議会(APEV)が共催団体として新たに参加。EVを中心に広がるエネルギーネットワーク社会の実現をめざし、新たなビジネスマッチングの機会創出を図るため同展を支援する。
EVEXでは、EVに不可欠であるバッテリ、モーターのほか、軽量化や省電力化に必要な素材、制御システムなど、EVの開発・生産に関わるメーカーが出展する。
EVEX実行委員長を務める早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科教授の大聖泰弘氏は、「今、電気の上手な使い方が求められている。震災を機に、“レジリエンス”という言葉が“電力や社会システムの回復”という意味でも使われるようになった。今後はこれにEVが重要な役割を果たして行く。EV自体の技術はもとより、それを上手く使いこなす情報通信技術などソフト面の在り方が問われて行くのでは。今回の展示では、部品、素材、ソフト、計測などEVに関するあらゆる情報を得ることができる機会となるだろう」と説明する。
一方、今回のCSFではスマートコミュニティの実現に必要なシステム、要素技術を持つ各社が展示をおこなう。さらに、各地でおこなわれている実証実験に取り組む企業コンソーシアムがブースを構える。
CSF実行委員長で早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科教授の横山隆一氏は今回のイベントについて、「震災を受け、安定したエネルギー網の重要性が日本でも改めて認識され始めた。電力だけに依存しないエネルギー調達の手段が今後は必要となる。家庭単位ではEVを自前のバックアップ電源としたスマートハウスが基本となる。一方、地方自治体では“おらが村発電所”のような地産地消のエネルギーとして、太陽光、水力、風力などを取り入れて行くが、これらの発電力は不安定。効率的に利用する手段としてグリッドが必要となっていく。今回は、こうした実証実験をおこなっている横浜市や豊田市などの紹介もあるので、是非注目してほしい」と語った。
会場では通常展のほか、APEV、EMS-JP、本庄国際リサーチ研究推進機構によるパビリオンもそれぞれ設置。APEVは同協議会や部会の活動の紹介のほか、国内外の自治体のEV普及に向けた取組みを紹介する。電子機器開発企業コンソーシアムのEMS-JPは、20社が参加し環境型未来都市「EVエコタウン」実現に向けたエネルギー監視システムや電力制御システムなどを紹介。本庄国際リサーチ研究推進機構パビリオンでは同プロジェクトに参加する12社の取組み紹介のほか、EV試作車も展示する。
また、多彩なセミナー、シンポジウムの開催も両展の特徴。今回はEVEXで13セッション、CSFで10セッション、計23のセミナーが開催される。基調講演では、両実行委員長が登壇するほか、EV、クリーン発電、スマートグリッドに関わる企業、団体から50名以上の講師がセミナーをおこなう。
シンポジウムでは、国土交通省・関東運輸局が主催するコンバージョンEVセミナーのほか、スマートグリッドが今後の電力供給にどのように貢献するのかといったテーマや、スマートグリッド関連技術の国際標準化に関してなど、5団体が講演をおこなう。
今回EV・電動バイクは計37台を展示。さらに試乗、同乗試乗会も開催。BMWが実証実験をおこなう『MINI E』のほか、オズコーポレーション、ベクトリックスジャパン、トリトンEVテクノロジーなどが車両を提供する。
入場料は両展共通で2000円。招待券持参者、ウェブでの事前登録者は無料となる。来場者は4万5000人を見込む。
■電気自動車開発技術展(EVEX)2011
■クリーン発電&スマートグリッドフェア(CSF)2011
・会期:2011年10月12日〜14日
・時間:10時00分〜17時00分
・会場:パシフィコ横浜 展示ホール・アネックスホール
《宮崎壮人@レスポンス》
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