この日の発表によると、ソフトバンクのWi-Fiスポットは10万ヵ所を突破したという。孫正義氏は「Wi-Fiがこれから非常に重要になるということを、携帯3社のなかで最も強く、最初にビジョンとして発表したのがソフトバンクだ。“Wi-Fiがなければ携帯と言えない、そういう時代が必ずやってくる”ということを発表した」「10万スポットは他社が将来の目標として掲げている数字だが、我々はすでに達成し圧倒的な差をつけている」と自信を見せた。氏は具体例として、銀座周辺で1,527スポット、渋谷周辺で2,333スポット、新宿で2,312スポットと次々にスポットが立ち上がり、ソフトバンクのスマートフォンを使っているユーザーは利便性を感じ始めているはずだと強調した。
また、Wi-Fiスポットで力を入れているのが地下鉄だ。10月中にはすでにサービスを提供している都営地下鉄に続き、東京メトロの全駅ホームでも利用可能になる。なお駅間の利用についても、他社と共同で一気に進めようとしており、「年末にかけて続々とつながりはじめ、来年にはかなりの通信がつながるようになるだろう」と話した。
基地局に関して同社は、昨年3月に基地局倍増計画を発表した。当時は60,000ヵ所だったが、3月に122,000、9月には160,000基地局を達成した。ちなみに、同社がボーダフォンジャパン買収に合意した時には18,000基地局しかなかった。
これに伴い、自宅で圏外表示がされてしまうケース“自宅圏外率”も昨年3月の2%から7月には1%となり、NTTドコモやauに追いついたとした。
フェムトセルについは、ホームアンテナが60,000ヵ所に設置が完了しており、来年の1月からはこれをもっと促進させるよう準備中だという。