900MHz帯「大手3事業者のみ優位な審査基準は採用すべきでない」……イー・アクセス、総務省に要望
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総務省は現在、700/900MHz帯の移動通信システム、いわゆる「プラチナバンド」への参入を希望する通信業者の選定作業を進めているが、ソフトバンクモバイルおよびイー・アクセスがその有力候補とされている。とくに既存大手通信事業者であるNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社では、ソフトバンクモバイルのみが同帯域を保持していないため、同社が獲得するという結論が有力視されている。
これに対し、イー・アクセスでは「更なる高速なサービスの普及と市場の活性化に向けた競争促進を通して国民の利便向上を図る観点から、同帯域の開設指針について、客観的かつ公正な周波数割当を実施していただく事を求める」とし、要望書を提出したとしている。
要望書のなかでイー・アクセスは、「次世代技術である3.9世代移動通信システム(LTE)を使った早期全国普及」と「既存大手3社の寡占状況から、新規・新興事業者やMVNOも含めたサービス競争の充実」が重要であると指摘。そのうえで審査基準として「LTE人口カバー率」「MVNOユーザーの自社の全ユーザーに対する比率」「SIMフリー端末の自社の全ユーザーに対する比率」「提供するエンドユーザー料金とMVNO料金の水準」の4点を採用すべきだとし「現在の事業基盤や加入者基盤の大きさに直結する既存大手3事業者のみ
が優位となる審査基準は採用すべきではない」と意見を述べている。
《冨岡晶》
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