元自動車会社社員という異色の韓流テノール歌手が日本デビュー
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貧しい少年時代を過ごしたフィージンは、歌の才能に恵まれるものの、経済的な事情で音楽大学への進学を断念。高校卒業後は自動車会社に就職し、働きながら睡眠時間を削って歌のレッスンを続けた。そして、名門ソウル大学の声楽科に合格するも、大学卒業後に3年間の軍隊生活で喉を故障してしまう。それから1年半のリハビリを経て、2008年に韓国で念願の歌手デビューを果たした。
数々の逆境を乗り越えて歌手となったフィージンの魅力はクチコミで日本にも広がり、今年1月には紀尾井ホール(千代田区)を日本デビュー前にして満員にしている。また、11月14日には東京オペラシティでのソロリサイタルも決定。1,600名が収容できる規模のホールでCDデビュー前にソロコンサートを行うのはクラシック系アーティストとしては異例とのこと。注目度の高さがうかがえる。
日本デビュー曲「ただ愛のために」は、坂本冬実の「いま君に恋してる」や氷室京介の「KISS ME」などで知られる松井五郎氏が作詞を担当。温かさに包まれた壮大な楽曲に仕上がっている。フィージンのホームページでは、同曲の試聴が可能だ。
《織本幸介》
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