【CEATEC 2011(Vol.32)】グリーンITアワード経産大臣賞を受賞した垂直統合型サーバ「Lindacloud」
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とは言ってもLindacloudは、単なるクラウド向けサーバハードウェアではなく、は省電力・低排熱の独自ハードウエアに、用途に応じたソフトウエアを組み合わせた一体型のアプライアンスパーケージとなっている。
説明員によると、「まず、故障を前提としたアーキテクチャとなっていることが特徴。ハードにお金をかけないシンプルな構造としつつ、重要なデータが飛ばないように、予備機やソフトウェアでカバーし担保する。その結果システム全体の発熱を抑えることができる。また保守面でもある程度割り切っており、故障の場合はパーツをユーザーが外して当社に送っていただき、同等品を当社から提供するセンドバック方式をとっている」という。空調などは通常のマシンルームでは21〜22度程度の設定が基本だが、Lindacloudであれば25〜26度程度でも十分とのこと。
この結果、サーバ単体だけでなく電源や空調などの見積もらないと出てこない費用も抑えることができ、システム全体のコストを抑えることができるというわけだ。
用途としては、データそのものをセキュアに保存しておくということよりも、例えばweb上に存在する膨大なテキストデータを分析するだとか、自動車のプローブのような位置情報を集積して交通情報を取り出すといったような、ビッグデータを処理して新たなサービスを提供する、という作業を念頭に入れているという。
「コンピュータの性能は価格と比例するが、ある程度をこえると一気に高くなる。少数台のマシンでシステムを構築してもディスクがネックになったり、CPUのパワーがそもそも足りてないという場合も多々ある。ひとつのマシンをスケールアップするよりは、たくさんのマシンでスケールアウトしたほうが効率的には良いはず。大量のデータを処理する場合や大規模なシンクライアント基盤を構築する場合など、10億円20億円かけなければできなかったことが、Lindacloudなら数千万円で実現できたりする。これが唯一のソリューションというわけではないが、こういう考えもあるよね、という提案」(説明員)
現在「Lindacloud for Hadoop」「Lindacloud for NAS」「Lindacloud for Thinclient」「Lindacloud for Lindasync」の4製品をラインナップ。Lindacloud for Hadoopの場合、1ラック35台のセットでサーバ1台につき「Core 2 Quad Q9550s」を1個、8GBのメモリと4TBのハードディスクを搭載。現状では仕様の変更に原則として対応していないが、「次期モデルを出す際にはカスタマイズ対応についても検討している」とのこと。
《RBB TODAY》
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