NRIセキュアと日本MS、「世界分散ストレージサービス」提供に向けクラウド分野で協業
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
今回の協業では、マイクロソフトのクラウドプラットフォームである「Microsoft Windows Azure Platform」を活用し、さまざまなシナリオごとにセキュリティを向上させるクラウドサービスを、NRIセキュアが開発し提供。日本マイクロソフトは、開発にあたっての技術支援を実施する。
第一弾となる「世界分散ストレージサービス(仮称)」は、NRIセキュアの「SecureCube / Secret Share」と日本マイクロソフト「Windows Azure」を連携させた、秘密情報の分散保管サービスとなる。秘密分散技術を用いて重要データを非重要情報化し、世界中のデータセンター(DC)に分散保管するもので、世界初のサービスとのこと。クラウド型データ管理サービスとして、世界規模でのリアルタイムバックアップや広域災害対策の他に、各国の電力事情、政治情勢、災害等によるデータの差し押さえや消失、出入国時にモバイルPCが没収される等のカントリーリスクにも対応可能。「世界分散ストレージサービス(仮称)」で利用する秘密分散技術は、1つのファイルを複数の部分データ(分散片)に分割し、複数の場所に分散して保管するため、1つの分散片からは、元情報の一部分さえも推測できない。また秘密化された分散片に改ざんがあった場合は元に戻せなくなるため、改ざんを検出することが可能。一方で分散片が1つ不足していても、元の情報に復号できる。
NRIセキュアでは、今後3年間に300社への採用、10億円以上の売り上げを目指す。今後は、Microsoft SharePointで取り扱うデータ用のセキュリティソリューションなどを順次開発・提供する予定。
《冨岡晶》
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