アジアをモバイルITビジネスの中心軸に ~ Mobile IT Asia来春開催
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Mobile IT Asiaアドバイザリーチェアマンである、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム会長の安田靖彦 東京大学名誉教授による挨拶の後、Mobile IT Asia企画委員長の神尾寿氏から、開催概要の説明が行われた。
Mobile IT Asiaは、基地局インフラ、システム設計、ソフトウェア開発、デバイス開発などのモバイルITに関する諸分野の技術連携を促進することで、新しいビジネスやサービスを生み出す情報交流の場となることを目的に開催される。
Mobile IT Asiaは、通信キャリア首脳陣などによる「基調講演」、コンテンツやアプリケーション、デバイス、セキュリティ等、テーマ毎の「専門カンファレンス」、企画委員会プロデュースによる「テーマ展示」、モバイルビジネスの先進事例やサービスをプレゼンテーションする「企業展示」などで構成される。また、スタートアップのITベンチャー企業や学生による、ビジネスプランや新サービス等の発表の場が設けられ、若い企業と世代のインキュベーションの場も提供する。
神尾企画委員長は、2012年2月27日から3月1日までスペインバルセロナで開催される世界最大規模のモバイルITの展示会であるMobile World Congress 2012終了から約2週間後に、Mobile IT Asiaの開催日を設定することで、Mobile World Congress 2012の参加企業を招致し、発表の場を設ける計画も明らかにした。
また、併催企画として行われる、モバイルITの優れた取り組みを紹介し表彰する「Mobile IT Award」の説明が選考委員長の林信行氏から行われた。NTTドコモ、KDDIなどのキャリア特別賞枠が設けられる他、スマートフォンアプリを女性の視点で審査する3名の「アプリソムリエ」も選考に参加するという。
つづいて、ITmedia +D Mobile編集長 園部修氏、レスポンス編集長 三浦和也氏の2名の企画委員と神尾企画委員長の3名によるパネルディスカッションが行われた。
三浦氏が「これまでフィーチャーフォンでメールしか使わなかったようなユーザーにインターネットのパワーを与えるのはスマートフォンではないか」と述べると、園部氏は「すべての生活やビジネスが今後モバイルに収れんしていく。これまで想像もしなかったようなモバイルITやスマートフォンのアイデアを探っていきたい」と語り、神尾委員長が「全てのITのトレンドが、いまやスマートフォンなどのモバイルから発信されるようになった。日本は先進的なモバイルユーザーが多数存在するが、まだビジネスや企業がそれに追いついていない状況であり、ここで一気にその動きを加速させ、アジアと日本をモバイルITの先進市場、中心軸にする後押しをしていきたい」としめくくった。
Mobile IT Asiaは2012年3月14日から16日東京ビッグサイトで開催され、教育、医療、電気機器周辺メーカー、情報サービス、運輸物流、流通、官公庁、地方自治体等を中心とした2万6,000人の来場者を見込む。
なお、第3回 国際自動車通信技術展、第10回 国際オートアフターマーケット2012、第3回 国際自動車素材・化工展、第11回 パーキング・ジャパン2012が同日開催される。
《RBB TODAY》
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