2012年3月卒業予定の大学生モニター、就職内定率は80.1%
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同調査は、2012年3月卒業予定の大学生モニター(現大学4年生、理系は修士2年生を含む)2,000人を対象にインターネットで実施。調査期間は10月3日~11日、有効回答数は1,015人(文系男子348人、文系女子267人、理系男子291人、理系女子109人)。
10月1日現在の学生モニター全体の内定率は80.1%で、前回調査(7月1日時点)の65.2%を約15ポイント上回った。今年は東日本大震災の影響で選考期間を後ろにずらしたケースが多く、夏以降も採用活動を継続する動きが顕著であったことが要因として考えられるとしている。
前回調査まで内定率は前年同期を下回っていたが、今回の調査で前年同期を上回り、さらに10月の内定率としては3年ぶりに8割を上回っており、震災は企業の採用意欲に影響していないことを改めて印象付ける結果となったという。
就職活動を終了した学生に、就職活動で大変だったことをすべて選んでもらう設問では、「エントリーシート」(58.3%)が前年に引き続きトップだった。
一方、「セミナー申し込み・参加」については、前年は31.8%だったが、今回調査では20.7%と大きく減少した。スマートフォン等を活用するウェブ予約が場所を選ばず容易になったことが原因と考えられるとしている。
また、就職活動にかかった費用について、「リクルートスーツ代」「交通費」「宿泊費」「資料費」「備品代」「有料講座受講費」「その他諸経費」の7つの項目ごとに金額を聞いている。各項目の平均を算出し合計した金額は163,229円となり、前年調査の167,166円を4,000円弱下回った。
減少幅がもっとも大きいのは「交通費」で、前年の81,531円から74,846円へと約6,500円減少。これは、3月にピークを迎えるセミナーや説明会が、震災の影響で中止になったことや、選考日程の変更によりスケジュール調整が困難になり、Uターン就職活動を断念したことなどが影響したと考えられるとしている。
《前田 有香》
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