【産業交流展2011】東京都経営革新優秀賞を受賞した産業用高速DSLモデム……ハイテクインター
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中日の27日には、東京都経営革新優秀賞表彰式が催された。これは、東京都が承認した中小企業の経営革新計画のうち、(計画残存期間が1年未満の企業を対象に)優れた経営成果を収めた企業に贈られる賞だ。今回、最優秀賞を受賞したのは、ハイテクインターの「自社製品開発による情報通信分野での新しい価値の創造」(平成19年10月〜平成23年9月までの4年計画)というテーマ。
同社では従来から産業用高速DSLモデムの輸入販売を行ってきたが、「輸入だけでは水準の高い日本市場への機能・品質を満たせないと判断し、自社ブランドの商品開発に踏み切った」(同社 代表取締役 亘尾紀人氏)という。開発した製品は産業用高速DSLモデムの「ABiLINXシリーズ」。すでに官公庁や交通機関、プラント向けに2000台以上の実績がある。
ABiLINXシリーズは、いわゆる構内用のDSLモデムで、工場・キャンパス内や鉄道・線路沿いの電話線やメタル線を用いてLAN回線を延長できるシステムだ。
ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)あるいはEFM(EFM: Eight to Fourteen Modulation)に対応しており、1ペア(2線、EFMモード)のとき、リンク速度が11Mbpsならば約900mほど延長、192kbpsならば約6.3kmの距離まで延長して通信できる(いずれもテスト環境下)。また複数の線を束ねることで、最大速度も比例して伸びる。たとえば1ペア(2線)では最大リンク速度は11Mbpsだが、4ペア(8線)ならば44Mbpsまでの高速化が可能。
会場ブース内では、このABiLINXシリーズを用いて、IPカメラによる画像伝送のデモを実施していた。またABiLINXシリーズのほかにも、電話線からリモートで給電できる新製品のPoEモデム「NVF-2000SEJ/PD」も展示。こちらは1ペアの電話線を利用し、P2P構成(親機は最大600m、子機は最大100m)で、最大25Mbpsの通信を実現するモデムだ。PoEで電源を供給するため、電気がない場所で、子機側を設置できるというメリットがある。
《井上猛雄》
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